極めてしょうもないけど、真剣にじーさまたちにお願いしたい話 #1104


 

拝啓、日本のじーさまたち。

本日は、皆様に申し上げたいことがひとつだけあります。

沢山申し上げても伝わらないでしょうから、短めに。

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まずはじめに。

今の日本があるのは、じーさまたち、皆様のおかげです。

戦後の焼け野原状態から高度経済成長期を経て、バブルでだいぶすったもんだありましたが、日本は色々問題を抱えつつも平和で安全で美味しくて良い人の多い、豊かな国になりました。

見たところ、日本と同じように格差が少なく、全国民が飢えることなく、そして隣人をある範囲のなかで信頼して暮らしていくことができる国は、他にありません。

特に、人口が少ないなかで国民に負荷をかけまくって豊かになった国はいくつかあれど、この規模、この資源のなさ、この人口にしてこの豊かさの平準化と心の安定(モノを人から平気で取ろうとする人が少ないなど)が実現しているのは、世界広しといえど日本だけが実現できている奇跡だと思います。

これも、じーさまたち各位がいかなる時も足を前に踏み出して、前進し続けてきてくれたおかげです。

当時は「モーレツサラリーマン」なる言葉があったり、「24時間働けますか?」などの標語が流行ったり、それはそれは大変だったことかと思います。

各位は家に帰ってこなくても文句も言わない奥様方の内助の功もあり、日本の躍進に大きな役割を果たしてこられました。関係ないですが、いまやこんな奥様はめっきり少なくなりました。

平均以上には稼げ。しかし家には帰ってこい。世知辛い世の中になりました。

そんなわけで、じーさま各位には、感謝の気持ちで一杯です。

この素晴らしい国を、人口ボーナスもなくなってしまった厳しい環境ではありますが、なんとかして次の世代に継承していきたいと思っております。

皆様におかれましては、しっかり休んでいただき、人生の後半を楽しんでいただければと思います。

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しかしひとつだけ、ひとつだけ皆さんにお願いしたいことがあります。

こんなことを申し上げるのは、はなはだ失礼かもしれません。

しかし我々現役世代はリアルに困っており、生き馬の目を抜くような時代をくぐり抜けて来た皆様の助力なくしてはなんともしがたい問題が控えております。

我々もなんとか自分たちの手で、力で、物事を解決しようと躍起になってきました。しかしこれに関してだけは、正直申し上げて皆様が残した数少ない負の遺産であることは間違いなく、またそれは我々ではなく皆様ご自身の手で帳消しにできる類いのものであると確信しております。

何も、国の借金を全部返してくれと申し上げるわけではありません。

医療費を削りたいから病院に行くなと申し上げたいわけでもありません。

年金を少なくしろと申し上げたいのはやまやまですが、それはこの際良いでしょう。また別の機会に言わせていただきます。

 

本日申し上げたいのは一点だけです。

 

覚悟が決まりましたのでいよいよお伝えさせていただきます。

 

わたくしめが、人生で絶えず前進を続けられてこられた諸先輩方に今更ながらにお願いしたい点、それは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人生の前進はもういいから、

 

小便器の前では頼むからあと一歩だけ前進してくれ!!!

 

 

 

という切なる願いでございます。

はっきり言ってかなり迷惑しております。皆様が用を足した跡地は、比較的いつも床がびちゃびちゃでございます。

皆様の勢いは、昔ほど強くありません。リーチが短いパンチは、アウトボクシングでは永遠に届かないのです。

この点のみ、どうぞよろしくお願いいたします。

前へ。北島忠治。

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

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