ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

プロにしか見えないものがある、という話 #1133

time 2016/10/17


 

長らくその業界にいると、自分の業界の常識が世間の非常識になってしまうことも往々にしてある。

素人には、プロの目には見えないものが見えるのだ。

だから、常に外部の視点を持つことが重要である。

そんな論調が最近少なからずあるような気がする。

今日はその逆で、「やっぱりプロにしか見えないものがある」という話を少ししたい。

***

コンビニの書棚には、子どもから大人まで必見の「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年マガジン」、「週刊ヤングジャンプ」、「週刊チャンピオン」などの週刊漫画、

それから「週刊文春」、「週刊新潮」、「SPA」などの週刊誌、「プレジデント」などの月刊誌が所狭しと並んでいる。

このあたりの本については、週刊や月刊でのニーズがあるだろうし、何より中身もタイトルも面白いのでコンビニの看板商品であるだろうことは想像に難くない。

一方、書棚の単行本コーナーには、大体こんな感じのがどのコンビニにも陳列されている。

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こちらは日本一の売り上げを誇る、7時から11時まで空いてるのがウリだったはずなのにいつの間にか24時間営業のブラック企業になっていた、あのコンビニの単行本コーナー。

ニーズのある漫画や週刊誌ではない、そして若者からおっさんまでが虜になるエロに特化しているかというとそうでもない、よく分からない本が並んでいる。有名漫画の単行本も少ないながら置いてあるが、多くはここにあるような

誰が買うのかイマイチ分からない系で、恐らくは発行も不定期系で、中身が芸能界の裏話とかストーカー話とか借金話の暗い系単行本

がほとんどだ。

読むと病んでしまいそうなタイトルのものが多く、僕の記憶では誰かがこの書棚で立ち読みをしているのは見たことがあれど、ここから何かしらの本を買うのを見たことがない。

ということで、僕はこの類いの書棚に関しては、

役割は、コンビニに立ち読み客を呼び寄せるための呼び水。立ち読み目的で良いから集客し、その結果として何かを買ってもらう。(トイレ借りたから何か買わないと申し訳ないと思ってお菓子とか買っちゃう、みたいな心理と同様。)売れ筋の有名漫画や週刊誌をあまり立ち読みされると本が汚れて売れなくなり、利益の減りが大きいため、捨て駒的な意味合いでどうでも良い本を置いている。

というふうに解釈していた。やはり経営には取捨選択が必要。コンビニにおいては、このコーナーは集客のために敢えて捨てる戦略を採ってるんだな、などと分かったふうなことを前から考えていた。

***

そんなある日、出版社で編集部を統べる方とミーティングをした。過去に何冊もヒット本の編集を担当されている方で、その道のプロフェッショナルである。仮にAさんとしておく。

その方に、僕は上記に書いた「コンビニの書棚のしょうもない本問題」について意見をぶつけて見た。「絶対あれって誰も買わないし、いわゆる呼び水というか、捨て駒ですよね〜」と。

そしたら、返って来た答えは全然違うものだった。

「捨て駒ではないと思います。あそこ(コンビニの書棚)は一等地です。本を出す人間からすると、ヘタな本屋なんかよりも全然格上の場所で、置けるものなら是が非でもあそこに置きたい。

コンビニの側から見ても、あの狭い立地のなかで売り上げをあげなきゃいけないのに、捨て駒に割くための場所なんてありません。少しでもより多く売れるものしか置いてない。

つまり、ああいう本は羅王さんが見てるときには売れてないだけで、あるいは羅王さんの周りにいるような人が買わないだけで、ある特定層の人に絶対に需要があって、ちゃんと売れてるんです。コンビニ側もそれを分かってるんです。

有名漫画よりああいう本が多いということは、熾烈な競争をああいった本が勝ち抜いているってことなんです。」

との回答。

Aさんから出て来たのは、思ってたのと真逆の答えだった。

最近、東京オリンピック問題にしても豊洲問題にしても、素人目線の方が何かとしがらみがなくて正しい意思決定ができてんじゃないの?

と思わざるを得ない事象が多発していたが、やはりプロの目にしか見えないものも沢山あるんだということを思わず痛感させられた出来事だった。

大体どの業界においても、プロは素人の最低でも100倍から1000倍、場合によっては1万倍ほども考え、試行錯誤している。

素人感覚が大事だ、というのは、それは正であることはたまにあるけれど、やはり基本は餅は餅屋、という考えのほうが確率的に正しいのではないかと思う今日この頃。

***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。