ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

年末年始のお供にふさわしい本のシリーズ5選 #1226

time 2017/12/08


 

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2017年も年末に近づいてきた。

年末年始はまとまった休みとなるし、芸能人みたいにハワイで過ごすようなこともないため、普段なかなか出来ない長編の物語に挑むことも可能だ。

過去に僕がやったことあるのは、

▼「24」を24時間見続けてジャック・バウアーの大変さを理解しようと務める。

とか、

▼「スターウォーズ」をエピソード1から7まで観て政治体制の悪しき変遷と青年の心の弱さに想いを馳せる。

とか、

▼「テラスハウス」を一気観して恋愛の素晴らしさと人の気持ちの機微の難しさに感嘆する。

とか、

▼実家の「スラムダンク」を一気読みして青春に浸り、赤木ゴリの2倍の年齢になってしまったことを憂う。

など。

普段仕事のことが頭から抜けることはまずなく、24時間仕事のことを考えているといってもいいため、仕事が完全にストップする年末年始だけは少し自分を甘やかして色々楽しみたいと思っている。

んで、せっかくなので普段の読書の対象としては少し重いが、僕の人生の方向性にすら影響を与えたと言える読本をご紹介したい。年末年始にぜひ着手していただけると嬉しい。

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1、銀河英雄伝説(田中芳樹)

 

何度このブログで触れたかわからない。何度人に勧めたかわからない。

それでもなお伝えたい。

読め!読むんだジョー!!!

本書には、経営者はじめとしたビジネスパーソンにとっては、経営やビジネスの極意が詰まっている。もうかれこれ10周ほど読んでいるが、それでもなお毎回読むごとに強烈な学びがある。

一見すると明らかにただのSFだが、中身は壮大なる歴史小説。

政治、軍略、人事、組織、歴史といったふわふわしたものを、これだけ明確に言語化出来ている著者を、僕は他に知らない。

なぜ独裁制がいけないのか?なぜチャーチルが「最悪である」と表現したにも関わらず、それでも愚鈍きわまりない民主主義が優先されるべきなのか。

いくら他の情報を精読してもよくわからなかったが、これを読めば一発で分かる。

「銀河英雄伝説」を読んだあとに、「STAR WARS」をエピソード1から3まで観てみよう。張り巡らされた伏線の数々、政治体制がいかにして崩壊していき、歴史上数多の悲劇を産んできたのか、よく分かる。

過去の紹介記事はこちら。

2014年に絶対に2回は読んでほしい小説

2015年も2回は読んでほしい「銀河英雄伝説」

出会って4年が経つが、この壮大なる歴史小説を超える逸品に、僕はまだ出会えていない。それほどの巨作だと思う。

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2、水滸伝(北方謙三)

 

「銀河英雄伝説」が経営者、ビジネスパーソンにとって「智」の部分を担う最強の教科書だとするならば、本作は「志」について教えてくれる書。僕のなかでは「銀河英雄伝説」とこの数年双璧をなす存在。

宋代末期を舞台にした、レジスタンスたちの物語。

どの国も当初掲げた理想が潰え、国全体が制度疲労を起こし特権階級が固定され、廃れてくるが、しかし守旧勢力というのはいつの時代も強大で、その打倒は多くの犠牲を伴う。

有名な「梁山泊」はここから来ていて、108人の英雄が集い、権力と戦い、そして散っていく。

「志の重要性」については、全19巻を通じて触れているものの、しかし主人公たちが掲げる「志の中身」については一度も触れておらず、読者に「お前の志は何だ」「お前は何のために生きているのだ」とずっと問いかけられているような印象。

ちなみに、歴史小説で泣いたのは初めてである。

副作用として、漢・北方謙三氏の熱量と圧力が凄まじいため、東野圭吾とか村上春樹などのヌルヌル系の文章を書く作家の本が全く読めなくなる。強烈な中華ニンニクスープを飲むと、茶碗蒸しの繊細な味がわからなくなるのに似ているだろうか。

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3、サピエンス全史(ユヴァル・ノア・ハラリ)

 

直近で取り上げたばかりのこちら。

「サピエンス全史」に学ぶ、現在は極めて非合理と思われる人間のとある性質の合理性

「サピエンス全史」のサブで出た「図解 ホモ・サピエンスの歴史」が面白い

人類はいかにして人類たり得たのか。なぜ地球の覇者になったのが原人やネアンデルタールではなく、ホモ・サピエンスだったのか。その後いかにして文明を持つにいたり、現在のような世界を形成にしていったのか。

ビジネスパーソンは歴史を学べとは方々で言われていることだけれど、歴史を辿っていくと、結局は人類史にたどり着くことになる。その教科書としては最強。

本書に出てくる、「ホモ・サピエンスが地球の覇者となったのは、『虚構を語る能力』を持っていたから」という表現には非常に納得させられる。

そして地球の覇者となったホモ・サピエンスは、他の人類に比してこの能力の保有によって優位を築いたが、現在も繰り広げられるホモ・サピエンス同士の勢力争いに関しても、この「虚構を語る能力」、すなわち「言語化能力」は競争優位の源泉になっていると僕は信じている。

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4、キングダム(原泰久)

 

 

「ドラゴンボール」、「スラムダンク」、「幽遊白書」、「ダイの大冒険」、「ジョジョの奇妙な冒険」、「キン肉マン」、「北斗の拳」などが群雄割拠していた1980年代、90年代のジャンプ黄金期。

その黄金期の熱狂を単一作品で凌げる巨作が存在するとしたら、それは「キングダム」しかない。「ワンピース」ではない。

舞台は中華、時は春秋戦国時代。

趙、魏、韓、楚、斉、燕の六国を滅ぼし、秦が全中華を統一する物語。どんな規模の組織にしろ、リーダーを志す人間は読むべし読むべし。超絶面白いし、リーダーかくあるべしが体温高く理解できる。

こちらは20周ぐらいしているが、全然飽きない。

心配なのは、最初に滅される予定の趙が48巻の現在に至ってもガンガンに健在なことで、ここから6カ国滅ぼすには、300巻ぐらいまでいく必要がある。

そんなことは現実的には不可能だろうから、あるとすると「スラムダンク」のように最高のシーンを最後に、幕引きを図るというパターン。それだけはやめてくれ。

***

5、DAYS(安田剛士)

 

過去、「泣けるサッカー漫画」というのは一つもなかったが、初めてそのジャンルを確立したと言えるのがこちら。

そして、「キングダム」が「強者のリーダーシップの物語」とするならば、「DAYS」は「弱者のリーダーシップの物語」と言える。

運動能力もなく、サッカーセンスもない主人公が、激しいトレーニングの末に開花し、天才と呼ばれたライバルたちを抜き去っていく・・・という話ではなく、弱者はいつまでも弱者のまま。桜木花道のように強烈なフィジカルを基にして急激に成長したりはしない。

しかし弱者中の弱者でも戦い様はあるということで一点突破で能力を高めていき、ある特定のシチュエーションだけ活躍できるようになるという、競争戦略の本質を突いた試合運びに唸らされる。

なお、リーダーシップは強者だけが発するものではなく、弱者でも発揮でき、組織全体に好循環の影響を及ぼしていくことが可能ということがよく分かる。

力がなくてもセンスがなくても、お前の努力次第で人は動かせるんだ、という場面がいくつも出てきて、自分の生き方そのものを自省させられる。

リーダーシップを身につけるのはリーダーになってから、と勘違いしてしまっている諸氏にぜひ読んでほしい。10回ぐらい泣いた。

 

そんなわけでもうじきメリークリスマス&ハッピーニューイヤー。

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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