野辺山100kmウルトラマラソン2018を、制限時間6分前の13時間54分で完走した、いつもながらのギリギリ完走記です。
 
野辺山ウルトラ完走記2018を最初からお読みになる場合はこちら。

 
初参加となった野辺山ウルトラ2014の完走記はこちら。

 
2回目の完走となった野辺山ウルトラ2015の完走記はこちら。

 
初リタイヤとなった野辺山ウルトラ2016の惨敗記はこちら。2017は惨敗過ぎて記事にすらなってません。

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(あらすじ)
 
ランチーム「アドミラル」、トライアスロンチーム「ポセイ丼」という本丸がありながらも、クライアント先で、新生チーム「プロージット」を立ち上げることになった。
早速、逆算思考の「本気組」と、積算思考の「出たとこ勝負組」に分かれたプロージット。ビジネスの現場を彷彿とさせるような組織の変容に戸惑いつつ、ついに野辺山当日を迎えたのであった。
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双頭の龍

歴史上いつの時代も、「強敵」と書いて「とも」と読む関係は、表面的には散文的な衝突を見せながらも、結局のところ互いの力をMix-upさせ、本来一人でたどり着くことは到底不可能であったであろう最高の境地へ至ることを可能にしてきた。
古くはカルタゴの名将ハンニバルとローマの名将スキピオ、信と王賁、仙道彰と流川楓、幕之内一歩と千堂武、ゴンとキルア、悟空さとベジータさん、ケンシロウとラオウ、そして「銀河英雄伝説」で言えばミッターマイヤー提督とロイエンタール提督。
どの関係も、時に互いを憎み、時に否定しながらも、結局はいつのまにか相手に対する深い尊敬の気持ちを持たずにいられない。そんなシビアでありつつも互いの成長を最速化させる関係が、まさに「強敵」という間柄であると言える。
 
プロバンク社内に出来た新生ランチーム「プロージット」内において、社内でもっともいじられる漢、「G」は、一時期圧倒的な支持率を誇っていた。

「なんかテラフォーマーぽいけど憎めない」
「アリーナで見るのはキツイけどA席からだったら見ててあげてもいい」
「実はプロバンク歴一番長いんじゃね?」
数々の毀誉褒貶とともに、プロバンク社内ではある意味で絶対的な地位を築いていた「G」。
しかし、神は「G」に特権階級に安住することを許さなかった。時代は常に、もう一人の覇者を必要としたのである。
 
「G」の「強敵(とも)」として現れた漢は、通称「J」
見た目23才、実年齢30才の若きカリスマ。

 
もともとある程度のおしゃべりな「G」と異なり、営業マンなのに口数は極端に少ない。
また、基本的に全ての会話は受け身であり、自分から話しかけることはまずない。この辺りは、自らの流儀を顧客にまで強いるゴルゴと同じ強さの信念を感じる。
僕自身、丸2日一緒にいて、1度しか話しかけてもらえず、泣きそうになった経験がある。
そして、アタマ弱めな女子高生が「美味しい」、「キモい」、「楽しい」、「辛い」、「カッコいい」などおよそ全ての修飾語を全て「ヤバイ」で表すのと同様、口数の少ない「J」は、基本的に全て
「ジェイっす」
で返してくる。
 
マラソン中も、先導する僕やプリンス海老澤が「J」を心配して、
「ペース大丈夫?」と聞くと、「ジェイっす」
「足痛くない?平気?」と聞くと、「ジェイっす」
「そろそろ休憩しようか?」と聞くと、「ジェイっす」
始終こんな形で会話は展開されていき、1時間もしゃべると「J」が「ジェイっす」だけで数千通りもの会話をこなしていることに気づかされる。
たった一言で全てを包含する、圧倒的な会話の生産性。「J」に人類が追いつける日は、果たして来るのだろうか。
知性が高くなればなるほど、デカルトやカント、パスカルのように、短い言葉で後世に残る含蓄深い言葉を残す傾向にあるが、「J」はそれらの知の巨人たちを超える存在になるかもしれない。
営業成績もそれなり以上で、カノジョもしっかりいて、飲み屋では絶大な攻撃力を誇るらしい「J」だが、僕にはどうやって人と会話しているのか、全く想像ができない。
 
誰からもツッコまれる「G」、そしてなんぴとたりとも寄せ付けない「J」。
果たして、この「双頭の龍」を擁する「プロージット」は、野辺山ウルトラが開催される会場へ、前日入りを果たしたのだった。
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最高のホスピタリティ

日本で一番標高が高いJR野辺山駅からほど近い、野辺山ウルトラ会場。
最高の晴天に澄んだ空気。そして僕たちを見下ろす、八ヶ岳。いやが応にも興奮してくる。
みんなで記念撮影。10名のプロージット部員に僕を足して、全部で11名で野辺山ウルトラに挑む。

 
毎度おなじみ、最高のホスピタリティで迎えてくれる現地の人たち。ありがたすぎる。

 
踊ってくれた女子高生たちに想いを馳せる「G」。

 
炭水化物を中心に、前夜祭ではたくさんの料理を振舞ってくれる。少しでも糖質を体内に溜め込むべく、食べまくる。美味しいパスタとカレーをありがとう!

 
「これ飲むと超サイヤ人に30分だけなれるんですよ!」という超怪しいジェルを売るブースで、悟空さとベジータさんに遭遇し興味津々。

 
ちなみに去年もこのジェルを買っていて、
「30分だけ超サイヤ人になれて、そのあとびっくりするぐらい廃人になりますから気をつけてください」
と注意を受けた。で、本番ではものの見事に超サイヤ人になり、そしてきっかり30分後に廃人になったおかげで、78km地点でリタイヤとなった。
そんなことを思い出しつつ、宿へ向かう。
明日は5時15分に出走なので、起床は2時半。
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「J」!、おい待てよ!待ってくれよ!、「J」

宿が取れなかった関係で、「プロージット」は各宿にバラバラに泊まることになった。僕たちは4人のグループでそれぞれの部屋に分かれた。
僕は「J」と、そして「本気組」の通称「ゼッキー」は「フランク三浦」と。

 
早速、明日の準備を始めるゼッキーとフランク三浦。この2人はやたらブログに出たがっている出たがリーナなので割愛。
僕も負けじと準備を重ねる。野辺山ウルトラは42km地点と71km地点にランバッグを置けて、その中に補給食などを入れ込むことができる。

 
目安は、10kmごとにジェル1本、アミノ酸とクエン酸1袋。その他カフェインジェルや胃薬、グミなどは必要に応じてバッグから取り出すようにした。
また、意外と外せないのが歯磨き。これはジェルやアンパンなどを口にしまくった結果、甘いもので満たされてしまった口内をリフレッシュさせる効果がある。
終盤、限界の中で戦うには、こういった小さな気晴らしが勝敗を分ける。
 
そんな感じで僕、ゼッキー、フランク三浦は相当念入りに準備をしていた。
かたや「J」、ふと部屋を除くと、すでに極小の準備を終えて、風呂からのブローに入っていた。
 
 

「準備は出来たの?」と聞いても、小さなウィスパーボイスで
「ジェイっす」のみ。
そして、これから僕が風呂に入り、さらに追加の準備をしようとしている側から、
「ジェイっす!」と大きな声を出して寝てしまった。

 
それまで何を話かけても一言でしか返してこなかった「J」だが、補給食の足しになればと思って大量に買ったお菓子を見せたら、
「え!?いいんですか!?」
と、ガバっと起き上がり、許可を出す前からさっさと持っていってしまった。

思えば、この日初めて「J」の口から出てきた日本語を聞くことができた。
かくして、宿に常備されている「北斗の拳」の誘惑に耐えながら21時には就寝。20時にはスヤスヤねていた「J」は、もしかしたら本物のプロフェッショナルなのかもしれない。
そして「J」とどうやって会話したらいいんだろうと考え事をしていたら、ほとんど寝られず、運命の朝を迎えることとなった。
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