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敗軍の将、兵站を語る〜第3回みちのく津軽ジャーニーラン188kmリタイヤ伝②〜 #1309

time 2018/07/18


 

※野辺山ウルトラ2018完走記の途中ではありますが、予定を変更して「敗軍の将、兵を語るシリーズ」をお送りします。

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大会首脳陣がステキ

チームメイトの仙人とともに現れた美女は、なんと仙人の婚約者だった。名を「アリソン」(仮)という。左手の薬指には、デカくて眩しい婚約指輪がはめられていた。

レースペース表を仙人と確認しながらも、気になってしょうがない。

数年前、仙人と「理想の女性」について話したときのことを思い出す。

羅:「仙人、将来どんな人と結婚したいの?」

仙:「そうだねー、ハネムーンで100km以上のトレイルを一緒に走れる人かなぁ・・・」

自分に厳しい仙人は、他人にも厳しい。そして、婚約者に求める条件までが異様に厳しかった。

まさかこの、一見華奢で可憐な女性が、「100km以上のトレイルを一緒に走れる人」なのか・・・。人は見かけに寄らないことはこの歳になるとさすがにアホな僕でもわかっているのだけれど、とてもそうは見えない。

 

恐る恐る聞いてみる。

「あのー、僭越ながらもしかして、今回一緒に走ったりします?」

「いえ、1ミリも走る気ないです!」

あー良かった。アリソン女史は、最近芸能界でも流行って入る「一般の女性」だった。仙人は、花嫁に求める走力基準を、一般人のそれに緩和したようだった。

***

チェックインをして、いよいよ13:30からの選手説明会。

下手すると命に関わるレースのため、説明会参加は必須条件になっている。

街をあげての開催となっている野辺山ウルトラや、五島バラモンキングだと街全体が大会の雰囲気に包まれており、そこら中に選手がいるのだけれど、参加者が300名程度の本大会は、色々な意味でこじんまり。

街でもあまり選手に会わない。逆に、人数が少ない分、アットホームであったりする。

 

大会会長館山さんの挨拶。

テレビの阿部祐二リポーターをややAV男優寄りに寄せて、多い日も安心なウィスパーボイスにした感じの語り口で、異常なほどゆっくりとしたα波が出ている。ここ弘前出身らしく、何もないところにこの大会を作った最大の功労者。

 

県議さん(市議会議員さん?)の挨拶。

大会開催のためのインフラ整備、情報整備を全て仕切った、最大の功労者その2。圧倒的な行動力で愛する地元に人を呼び寄せたいという情熱と、慣例を無視して新しいものを作り出すパワー。

すごい政治家がいたもんだ。国会で寝てる老害議員たちにも見習ってほしい。主催者の館山委員長に初めて会う段階ですでに、地元の全ての準備、調整を終えていたという。バケモノか。

 

通常、大会を好きになるかどうかは、その大会そのものを対象にして考えることが多い。コースはどうか、エイドはどうか、応援はどうか、街はどうかなど、

多くは、そのレースが終わってから、僭越ながらレースの講評をすることになる。野辺山ウルトラは大好きだけれど柴又ウルトラはどうしても好きになれない、みたいに。

ところがこの「みちのく津軽ジャーニーラン」に関してだけは、なんと出走前にファンになってしまっている自分がいた。大会主催のツートップの思いは、弘前になんのゆかりのない僕のような人間にすら、伝わってきた。

きっと、大会自体も素晴らしいレースになるに違いない。

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その後はルート説明。これは超重要。

ジャーニーランは普通のウルトラと異なり、交通規制もないしポイントごとにボランティアの人が立ってたりもしない。あくまで自分で地図を見ながら、チェックポイントを外さないように走らねばならない。

しかも夜間走行中はルートのロストが頻発するため、否が応でも身構える。参加者一同、ピリリとした空気が流れる。

そしてそんな緊張感溢れるルート説明でも、大会委員長の館山氏のα波全開の阿部リポータートークが炸裂。

「えー、この道をずーっと行くとですねぇ。こーんな感じの標識がぁ〜・・・」

と標識を掲げながらゆっくりお話になるので、「お!?あるのか、これで道に迷わなくて済む・・・」と300人からの参加者が安堵のため息を吐いた瞬間、

「あるわけないですからねぇ〜、んっふっふぅ!」

参加者一同、「ないんかい!」とズッコけた場面だった。王騎将軍がいたらこんな話し方になるんだろうか。

 

さらに、

「チェックポイントにはぁ、スタッフが立っています。安心してくださーい。

しかーし、間に合わなければぁ〜、立っているかもしれませんし、立っていないかもしれません。

みなさんが早すぎても〜、立っているかもしれませんし、立っていないかもしれませーん。

それは誰にもー?わかりませんー。」

と、期待させつつ絶望させつつ、全てが自己責任のレースであることをこれでもかというほど参加者に説いていく。そう、このレースは一応のインフラはあるものの、全ては自己責任なのだ。

そうして選手説明会が終わると、いよいよ263kmの部のみなさんは出発となる。

***

仙人、出立。

263kmの部は、14日の17時にスタートする。そこから丸2日後と3時間後の制限時間51時間で、ゴールを目指す。対して僕のスタートは翌朝6時。

2晩のオーバーナイトラン。全く想像がつかない。しかし、アドミラルでもポセイ丼でも最強のランナーである仙人なら、どうにかこうにかでもゴールするはず。

そのときはまだそう信じていた僕は、歴戦の強敵(とも)を励ますべく、仙人に近づいていった。

そしたら仙人、戯れてやがった。

婚約者のアリソンに粛々と準備をさせる一方で、自分はハンコックのように反り返りながら菓子パンを食べ、見たこともないほどユルい顔をしている。

こちらは完全に戦闘モードなのに、あちらは出立直前にも関わらず、完全にハーレムモード。妻ができた、子どもができたという理由で次々と色々な言い訳を始めるメンバーが増えるなか、唯一鉄の克己心で自らを律してきていた仙人。

一生独身貴族を貫くのじゃないか、いや仙人ならもはやそういう欲求すらないのじゃないか、なんなら仙人は生まれてきたときからヒゲで坊主で解脱気味だったんじゃないかと、尊敬と畏怖を一身に受けていた漢。

その仙人が、なんだかふわふわしている。ついに解脱をやめたのだろうか。

今まで、アドミラルでもポセイ丼でも、一切のプライベートに関して口を閉ざしていた仙人。

家には冷蔵庫すらないんじゃないか、いやなんなら家自体ないんじゃないか、托鉢で生きてるんじゃないか、でもどうやら会社には行ってるらしいぞ?と様々な憶測で語られてきた仙人。

その仙人の横には、この世で唯一、仙人を仙人から人間にしてくれる人がいる。ああ、なんかいいな、こういうの。おめでとう。

そして、17時が回ってきた。仙人は僕には手を振らず、アリソンにだけ手を振って旅立っていった。僕はいつも通り、「最後まで」の言葉を仙人にかけ、お互いの完走を誓った。

そうして僕は僕で焼肉を爆食いしてエネルギーをチャージして、翌朝に迫った戦いに向けて、目を閉じることにした。

そして、レースで初めて寝坊した・・・。

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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