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退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

3年ぶりに帰ってきたウルトラマン! 野辺山100kmウルトラマラソン2018完走記 その11 #1318

time 2018/08/11


 

野辺山100kmウルトラマラソン2018完走記です。制限時間6分前の13時間54分でのゴール。いつもながらのギリギリ完走記です。

 

野辺山ウルトラ完走記2018を最初からお読みになる場合はこちら。

 

初参加となった野辺山ウルトラ2014の完走記はこちら。

 

2回目の完走となった野辺山ウルトラ2015の完走記はこちら。

 

初リタイヤとなった野辺山ウルトラ2016の惨敗記はこちら。2017は惨敗過ぎて記事にすらなってません。

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(あらすじ)

勝負所は終盤の馬越峠ではなく、むしろ50kmから71kmの中盤戦!ここで波に乗れるのか、それとも計画から大きくビハインドするのかで、勝負の行く末が決まる。プロージットの面々は勝負所はまだ先だと思っていたようだったが、説明してる暇はないので、いそいそと自分の中で喝を入れるのであった。。。

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50km〜59km北相木村

50km地点から共に旅立ったのは、プロージットのメンバー、プリンス海老澤(左。プロバンク社CEO)、フランクミウラ(中央、プロバンク社CSO)、ゼッキー(右、パリピ)。

序盤の50kmが遊びにも思えるほど過酷になってくるのが、ここから残り半分の道のり。事実、ゼッキーは相当苦しかったようで、しばし並走した後に脱落していった。もしかしたら、もう一緒に走ることは叶わないのかもしれない。パーティばっかりやって鍛えた夜の力は、昼だと出し切れなかったんだろうか。。。

一緒にスタートしたはずが、ゼッキーが脱落し、基本性能の高いプリンス海老澤は先に行ってしまった。4人はあっという間にバラバラになり、フランクミウラも近くにいたり後ろに下がったりと、苦しそうだった。

実は僕もこのときかなりきつく、一緒に走っていたフランクミウラに、こう告げた。

「今はまだ大丈夫だから、俺を必ず視界に捉えておくこと。

そうしたら、必ずゴールに連れていく。心配すんな。

ただし、ダメになったら言うから、そのときは見捨てて走ってくれ!」

 

仲間は大事である。人は一人では生きていけないし、単独でできることなどたかがしれている。ただし、仲間が大事だからといって、依存はいけない。お互いが支え合って「人」という字を形成している、なんて感じで学校では習うけれど、本当の仲間というのは、それぞれがきちんと自分の足で立っている。

そして、こういった限界に挑むレースにおいては、互いが真の仲間であるためには、逆説なようだけれど、最後は一人になる覚悟を持って、立っていかねばならない。「大丈夫っすか?」、「完走できますかね?」と、体力の限界を迎えて依存の心が見え始めたフランクミウラに、僕は伝えた。

自分の足で立て

と。

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そうこうしているうちにプリンス海老澤に追いつき、距離表示を見ると55km地点を過ぎていた。あとたったの45km、されど45km。もっとも苦しい時間帯だ。あと数kmで、59km地点北相木村エイドに到着だ。

 

プロージットの先陣をきっているのは僕たちだと思っていたら、まさかの見覚えのあるウェアが見えてきた。あの小柄なフォルムは・・・Jだ!

陸上部で鍛えられたはずのランニングフォームはなりを潜め、腰は落ち、誰が見ても疲弊しているようにしか見えない。

「大丈夫?」と聞いてもやはり「ジェイっす」としか答えないが、全然ジェイが足りない。どうやら、持っていた潜在能力よりも、準備不足が勝ってしまったようだ。

ズレかけた歯車を戻すに戻せない苦悩が、陰りの見えた笑顔にはにじみ出ている。

 

元陸上部のJは、ブランクがあるとはいえ、ここまでの練習でも比較的安定した実力を見せていた。1500mを16分で走っていた頃の走力はもはやないものの、去年走ったフルマラソンでは、驚異の補給物質ゼロでの完走を果たした。

今回も、偏執的に心配性であるプリンス海老澤が、飲むべきサプリの銘柄から乳頭保護のシールの数まで聞いてきたのと対照的に、何を聞いても、「ジェイっす(大丈夫っす)と答え、お決まりのマイペースを貫いてきた。

群れざる、聞かざる、話さざるの三戒を貫くJは、質問をしない。よって新しい知識が入ってこない。常に自らの経験値の範囲にある既知の情報だけで勝負することとなり、畢竟それは追い込まれたときの選択肢の少なさを意味する。

プロージットのメンバーが色々質問してくるなかで、唯一の「質問なし」を貫いたJの勝負は、実質ここで終わることとなった。

***

59km北相木村〜71km滝見の湯 熊、アゲイン!

Jをパスし、ほどなくして59km地点に到着。北相木村という名のビッグエイドで、休んでいる人が大勢いるが僕とフランクミウラはあっさりパス。

先に行ってたはずのプリンス海老澤は、ここで長時間のOPPタイムに突入。どうやら、座り心地が良過ぎてしばし寝ていたようだ。

 

1年目の野辺山の際は、この時点で完全に限界を超えていた。

チームメイトが続々と到着するなか、こっそり一人でリタイヤしようともしていた。これみよがしにおかれたリタイヤ受付のデスクが神々しく見え、60km近くを走ってきて悲鳴をあげていたカラダが、そこに引き寄せられそうになった。

その時の疲労度に比べたら、天と地の差だ。まだ走れる。やれる。全然大丈夫!貯金も5分できたし、ゴールまでいける!20km付近で得た「なんだかイケそうな気がするー!」という確信は、この地点においても揺らぐことはなかった。

「フランク、イケるぜ!」、そうフランクミウラに声をかけ、再び走り出す。

そう思ってエイドを出ると、まさかの人物、というか動物に遭遇した。

熊だ!

***

「今日は絶対に完走できない!」と摩訶不思議な暗示をかけて参戦してきた熊。メンがヘラることが日常茶飯事の熊とは、今回序盤で並走。懐かしの「電柱ゲーム」をやりながら、序盤の山場である登りを制覇してきた。そしていつの間にか別れていた。

メンヘラと暗示の影響もあり、とっくに脱落したものだと思っていたら、こんなところでまさかの遭遇。1−2月にかけて月間200kmも走っていたという熊には、自分でも気づかぬ間にどうやら相当な「走力貯金」が溜まっていたようだった。

「おい、せっかくだから一緒にゴールしようぜ、4年前みたいに。」

そう声をかけると、隣でフガフガ言っている。言葉は通じなくても、心が通じ合える。それが心友だ。

 

途中、TJに会った。

モテることに全てを賭けていて、そしてその邪な心のせいか毎度社内で課されている資格試験にA判定なのに落ちているTJ。しかし高校時代にサッカーで全国に出たというフィジカルは本物で、今回も完走を狙う最右翼であった。どう考えてもモテるために100kmを走るのは遠回りな気がするのだが、そういった非合理的なところは愛らしい。

がしかし序盤で足を捻り、穴があったら挿れたいぐらい自分のうかつさを恥じていたことと思う。そのプライドの高さゆえに途中でリタイヤしていてもおかしくなかったが、まさかのこんなところまできていた。なんてヤツだ。

足が痛そうにしていたので、ロキソニンを分けてやる。ただ冷静に考えると、55km地点にこのタイムだと、正直奇跡でも起きない限り、完走は厳しい。後で聞いたら、間に合わないだろうと思った71km滝見の湯の関門を超えて、なんと79km馬越峠の頂上までたどり着いたそうだ。

圧巻。しかし無念だったろうと思う。来年に期待。

***

自分でもここまで走れると思っていなかった熊と並走している間、僕は熊にウィスパーし続けた。

「完全な完走ペースだ。イケる。絶対にイケる。

だから俺の横を走れ。前にも行くな。後ろにも行くな。

食らいつけ。そうしたら、ゴールだ。

また一緒にゴールできる。」

 

いまいち自分を信じることのできない熊に僕が伝えたのは、

今は自分を信じられなくてもいい。

でも俺はお前を信じてる。

だからお前を信じてる俺を、今は信じろ。

というメッセージだった。

 

自信を失っているとき、自分で自分を信じてあげることが大事だとわかっていても、それは簡単にできることではない。むしろ、自分の全てが疑わしく思えてしまうものだ。

そんなときは、信じる対象を自分ではない人間にするというのも、一つの手だ。自分よりも、自分のことを信じてくれる人がいる。自分のことは信じられなくても、まずはその目の前の相手を信じることからスタートする。

そんなのも、メンタルコントロールの一つの方法としてはアリなんじゃないだろうか。

熊は隣でフガフガいいながら、少しずつ僕の言葉を心とカラダに染み込ませつつあるようだった。

 

そうこうしているうちに、便座で長い瞑想を終えたプリンス海老澤が追いついてきた。久々に座れた便座があまりに気持ちよく、激戦の最中に目を閉じたらそのまま寝てしまったらしい。

貴族のくせに大して尻も拭かずに激走してきたプリンス海老澤のラップは、59km北相木村から63km地点までで、まさかのこのレース最速を刻む。結果を出すためには、自らの肛門すらも代償として差し出す。経営者の凄みを見せつけられた気がした。

***

途中で大好きな超サイヤ人に遭遇。

最後の力を振り絞ってしまったようで、熊はこの直後に脱落。走力の貯金は思ったよりあったが、メンがヘラってたせいで現預金はなかった模様。必ずお前の分までゴールする。

 

もはや2人になってしまった僕とプリンス海老澤。もともとプロバンク社内にプロージットを創立したのも僕とプリンス海老澤。練習をリードしたのも僕とプリンス海老澤。今回の野辺山ウルトラ参戦を企画したのも、もちろん僕とプリンス海老澤。

最後は結局この2人か。

しょうがないよな。俺たちはファーストペンギン。半ば強引に巻き込まれたプロージットの面々に、超絶長く苦しい野辺山ウルトラを走れというオーダー自体が、無茶だったんだ。

みんな、申し訳ない。ちょっと無茶ぶりだった。フランクミウラは頑張ってるけどさっきからちょっと遅れ気味で姿が見えないし、ゼッキーに至ってはかれこれ1時間ぐらい見てない。どっちも顔は無理そうな表情をしていた。

やはり無理だったか。厳しかったか。

このままなら完走ペースだったけど。ゴールさせてあげたかったけど。

強いて言うならあと2ヶ月時間があれば。。。

プリンス海老澤と2人で顔を見合わせながら、目線だけで「俺たちだけはゴールしようぜ」と誓う。

 

そんなことを考えていると、70km地点を9時間ちょっとで通過。完全に予定通り。

 

ここ数年、毎年流行りのコスプレでこのへんに立ってくれてるお兄さんにも、完走を誓うキス。ラッスンゴレライ、PPAPと来て、今年はブルゾンだった。毎年同じ場所にいてくれるこのお兄さん、完走率を数%上げていると思うのは僕だけだろうか。

 

そしてついにたどり着いた71km滝見の湯。

 

この滝見の湯までに開始から9時間半で着けば、かなりの完走ペース。なんと20分も貯金ができている。完璧だ、完璧すぎる。。。

***

このレースが始まる前から、完走の条件は自分の中でほぼ決まっていた。

42km地点八峰の湯を、余裕を持って5時間20分以内で通過すること。

50km地点を、余裕を持って6時間30分以内で通過すること。

71km地点に、死にかけでもいいから9時間30分以内でたどり着くこと。

現時点で、全てクリアしている。そしてわずかではあるが、貯金もできている。

 

一緒にゴールできるのがプリンス海老澤しかいないというのは悲しいことではあるけれど、ここまでくれば自分の完走もかなり見えてくる。

完走した1年目と2年目は、この71km地点ですでに息絶え絶えだった。今は、まだ大丈夫。カラダのあちこちから、「まだイケます!」という信号が返ってくる。

プリンス、さぁ行こう!共に高みへ!みんなの想いを背負って、俺たちファースト・ペンギンズはゴールするぞ!

 

そう思って最後の一絞りをしにトイレに向かい、帰ってくると、驚愕の光景が目に飛び込んできた。

 

フランクミウラと、ゼッキーがそこにいた。。。

 

こ、この男たち・・・そこが知れん!!

(スラムダンクより拝借)

僕とプリンス海老澤のファースト・ペンギンズが設立直後に解体し、

ファンタスティック・フォー

が結成された瞬間だった。

***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。
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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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