ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

困っているギャルを助けてヒーローになろうとしたら、あっさり返り討ちに遭ってしまい、なんとも言えない気持ちになった話。そしてオリンピック問題の話。 #1323

time 2018/08/17


 

普段、「とにかく明るい安村」よりも明るく日本を照らすエントリを書くことを心がけている僕ですが、ちょいと残念な出来事に遭遇してしまったので少しマイナスな話を書かせてください。

で、少しでも本ブログに愛情を感じてくれている貴方なら心配はご無用かと思いますが、せっかくなので目をかっぽじって読んであげてください。いつもより少し丁寧に書いてあるあたりの苦悩も察してあげてください。

結論から言うと、カッコつけようとしたけど全然カッコつかなかったという話と、東京オリンピックやばいんじゃね?という話です。

***

最近、仕事諸々で強烈なストレスに晒されており、イライラして仕方ないので今日は夕食を2回食べました。

1回目はパン屋さんでパンを5個買って獅子王のごとく平らげ、2回目はアポがあった新宿で珍しく寿司を食べました。といっても回らないというだけで安売りがメインのチェーン店です。貴族が通う店ではありません。

事件はその2回目の夕食時に起こりました。

 

時間は24時。良い子は寝る時間です。もちろん、僕も寝る時間です。

だったのですが、最近積もりに積もったイライラが全く解消する様子がなかったため、これはパンばかり食べたからだということで、歌舞伎町を歩いている時に目に入った、とある寿司チェーンに入りました。

100円均一でもなく、かといって気合いが入りすぎているわけでもなく、そこそこほどほど、たとえば3000円も出せばそれなりにお腹いっぱいに食べられそうな寿司屋さんでした。歌舞伎町にあるので、外国人にも人気のご様子。

入ってすぐのカウンターに座り、お茶もらうときに敢えて「あがりをください」と通ぶることから開始。視力2.0の眼力で入念にメニューを堪能したあと、結局いつも各所で食べている「まぐろセット」、「白身セット」、「光り物セット」みたいな定番メニューを頼むことになりました。しめて11カン、深夜の夕食としては控えめです。

 

で、さあ食べようと口を開けた瞬間、入り口近くのレジがざわざわとし始めました。僕から見ると右側3mほど先で、なにやらもめてる様子。わりとシニアな店員さんが「ノーノーノー!」と流暢な英語で何かを断っています。

見ると、ラテン系の国のギャル(推定22−25才)が3人、文句を言っています。

どうやらお会計で揉めているらしく、英語をしゃべりまくるラテンギャル3人、英語を全く解さない、わりとシニアな店員さん。わりとシニアな店員さんはどうやら店のレジと財務を司るCFOの役割を負っているようなので、これからはCFOと呼びます。

 

最初は「金がない!」とラテンギャルたちがゴネているのかと思ったらそうではなく、「3人別々で払いたいから何とかせい。あと現金がないから何とかせい。」とゴネている様子。

対するCFOは、言われている意味は何と無く分かるらしく、「セパレート、ノー!」、「ノーイングリッシュ!」の一点張り。1つのグループのお会計はまとめてお願いしますということらしい。

話としては単純なのでさっさと終わるかなと思ったら、1分経っても2分経っても押し問答が終わらず、レジを待つ人も1人2人と出てくる始末。ラテンギャルは個別に払わせろと言い、CFOは一括で払えと言い、両者譲りません。

 

さすがに他のお客さんに迷惑なのと、CFOがとはいえ英語を「ノー」と「ノーイングリッシュ」と「セパレート」しか話せず苦労しているようなので、”Hey, what’ up?”とどこかで聞いたことのあるセリフを携えて話しかけました。

CFOの物分かりの悪さに辟易した表情のラテンギャルが「やっと話の分かるヤツがきた」といった感じで近づいてきます。

そう、ご存知の通り、わたくしは2年もアメリカに住んでいた、れっきとした帰国子女なのです。2才から4才なのでほぼ何も覚えていませんが、その頃に培った英語力は1ミリも残らないまま、現在を迎えています。

中学校に入って最初に覚えた英文は、”I am a pen.”でしたが。

“Hey,what’s up?”は、なんとなくそういう言葉を吐くとアメリカにいたことがある人っぽいと誰かから聞いたことがあるので、実は生まれて初めて使いました。

 

で、ここからは状況把握に努めます。関西弁テイストなのは雰囲気作りのただのハリウッド式演出です。

羅:「どしたん?」

ギャ:「3人別々に払いたいゆうてんのに、あいつがダメ言いよるねん。」

羅:「まとめて払えばええやん。(1人1200円ぐらい、全部でも3500円ぐらい。)」

ギャ:「現金がないねん。明日帰国やし全部使ってもた。だからカードでしか払えへん。」

羅:「じゃ、まとめて払えばええやん。で、2人が払った子にあとで返せばええやん。」

ギャ:「できへんねん。あたいはスイスに帰るし、、この子はイタリア、こっちはスペイン。バラバラやねん。」

羅:「う・・・。」

 

ということで状況が把握できたので、今度はこっちを不安そうに見ていたCFOのところに行き、状況説明。「別々にカードで払うぐらい何とかせい。」と詰めましたが、頭の固いCFOは「別々はダメです。一括のみです。」と譲らない。

そのうちまたラテンギャルたちがヒートアップしてきて、全員がものすごい勢いで話しまくり、1人は店内にいた別のイタリア人に文句を言っているご様子。誰かが「よっしゃここはあたしがオゴるで!」とか言うのを待っていたのに、ことごとくバラバラにそれぞれが1200ー1300円をカードで払うと主張。

 

全くもってラチがあかないので、あーもーここは俺様が収めるしかない!と腹を括った僕は、意を決してなけなしの5千円を取り出しました。

彼女らにとっては日本最後の夜。しかも日本名物の寿司。その最後の思い出が、「別々で払わせてくれなかった」というふざけた思い出で支配されてはかわいそーじゃありませんか。

せっかく来てくれたんだし、できれば良い思い出だけを持って帰ってもらいたい。また、こんな話を自国に帰って拡散されでもしたら、今後の日本の観光にダメージがあるかもしれない。

超総合的に考えて、問題解決のプロとして、なけなしの5千円を取り出して、「ここは俺が払うわ!」とバンッ!と出したわけです。自分的に恍惚の瞬間。超カッコよかった。

 

もちろん、ラテンギャルたちは「ノーノーノー!」と抵抗。「そんな、払ってもらうなんて申し訳ないわよ。」、「あたしたちは自分で払うの!」、「こんなのダメやって!」と口々に言っている。

そこで、僕は村上春樹でも口にしない、あまりにも洗練された言葉を口にしました。

 

羅:「いいかい、お嬢さん方、僕はね、ただ払うんじゃないんだ。

寿司を食べることについて語るときに僕の語ること的に言うと、

これは恩返しなんだ。僕は君たちの国に恩を感じているんだ。

僕がスイスに行ったとき、本当に素晴らしい経験をさせてもらった。

イタリアの君、君の国の人たちは最高だ。

スペインの君、あ、スペインは行ったことないや。

でもね、ここで僕が払うことで・・・」

 

ギャ:「だぁっとれ!」

 

村上春樹、墜落。

話している途中に一喝されてしまったため村上春樹は一瞬でなりを潜め、結局もともと座っていたカウンターに押し戻されてしまいました。

最後、キレたラテンギャルの一人が「もうええわ!」としぶしぶ自分のカードで全員分の決済をして、店を出ていきました。「ありがとねー。」とこちらを見て言ってはいたものの、あまりの後味の悪さに少々機嫌が悪そうでした。

異国のギャルが困っていたので助けてヒーローになろうとしたら、あっさり返り討ちにあってしまった。そんなお話ですた。

最後にCFOには、「3人に伝票分けて決済するぐらいそっちの裁量でできたやろ?せっかく日本に来てくれてんねんで?あそこの店最悪とか書かれたらどうすんの?こんなことで日本の評判落ちたらどうすんのよ。日本来て良かったて思えるような接客しよや。東京オリンピックは近いで。」と一切の関西弁を交えることなく伝えて終わりました。

***

さて、カッコを思いっきりつけようとしてイカロスのごとく堕天使となったわたくしですが、まぁそれは良いとして、少し心配なことがでてきました。

そう、上述した東京オリンピック。

きっと世界中から観光客が来てくれて、オリンピックを楽しむのみならず、日本の素晴らしさを世界に伝える絶好のチャーンス!・・・と思っていたのが、こんな「お会計問題」ごときで観光客にイヤな思いをさせる日本人って、なんやねんとしか思えませんでした。

もちろん、直接の原因は英語ができないことです。CFOの致命傷はそこ。だから頑なに自分の持つルールを押し通すしか術はなく、細かい交渉ができなかったという理由もあります。

 

がしかし、実際には通訳に入っても当初の方針を1ミリも変えなかったわけですし、歌舞伎町にある以上、普段から外国からの観光客はたくさんくる店です。なのにこの対応。

英語を解さないのは多少仕方ないにしても、そのせいで自分たちのサービスの基本ルールを1ミリも曲げず押し通し、そして些細なことでせっかく来てくれた人たちに不便を感じさせたり不快感を与えてしまう。

どっと観光客が押し寄せる東京オリンピックの時には、同様のことがどっと起きてしまうのじゃないでしょうか。そして東京オリンピックによってあっという間に蓄積した「日本ふざけんな」、「日本人ムカつくわ」という悪評はあっという間に広がり、おもてなしのアドバンテージも無くした日本は他国に観光客を奪われ続ける。

そんな未来が待っているような気がします。

 

実際、この寿司屋の例だけではなく、似たような事例は最近よく耳にします。

たとえば、東京オリンピックのマラソン。

クソ暑いことが約束されている開催期間中の真夏の気温が、選手たちのパフォーマンスや、場合によっては命にすら悪影響を与えることが確実なのにも関わらず、よくわからない舗装に金をかけまくり、打ち水で対応するとか言ってる始末。

本質的には競技のスタートを朝5時からにすれば良いだけなのに、それができない。クソ暑い中でわざわざ競技を開催する運営側を、参加者がどう評価するかなど、合理的な思考ができない。変えられない理由は「もう決まっていることだから」だそうで。

 

また、ボクシングの山根会長などはどう考えても頭がおかしい、もっと早くにクビにしておくべきだったのに、なぜかずっと業界のドンとして居座っていました。何の役にも立たない重鎮を協会のトップに据え続けた機会損失は、どれほどのものだったのでしょうか。現役選手たちがかわいそうでなりません。これも変えられなかったのでしょうか。

最近でいえば、サマータイム論議なんかもそうでしょう。「日本人は優秀だから、サマータイムによる睡眠不足も気持ちの問題でなんとかできるはず」と大真面目に言っている議員なんかもいて、お前の頭の中は一体どんなスカスカなスポンジでできてるんだと問いたくなります。

いずれも、「臨機応変」や”PDCA”、「合理的思考」という言葉からもっとも遠い、ある種の強情さ、ある種の偏執的こだわりが組織全体、国全体から醸し出されてしまっています。素人でも分かることが、プロであるはずの人たちにできない。

これはとても危険なことです。

 

振り返れば「失敗の本質」に描かれている旧日本軍の過ちにも、同じような性質を見ることができます。

おそらく、

1、物事を決めるのにやたら時間がかかる

2、決まった物事を現実に即して変えるのにはさらにやたらと時間がかかる

3、「分からない」要素が少しでもあると、それまでの前例的なやり方に偏執的にこだわる

の3点は、日本人が世界に誇る圧倒的な弱点なのではないかと思います。

 

それがものの見事にわかりやすい事例となって表出したのが今回の事件なのですが、東京オリンピックまでに我々はもう少し柔軟にならねばね、と思うのと、「だぁっとれ!」と恫喝された心の傷はしばらくの間癒えないだろうなと思う、今日この頃です。

自分に合掌。

***

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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