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退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

「好きを仕事に」の前に、「仕事を好きに」のくせをつける。 #1333

time 2018/08/26


 

「好きを仕事に」と言えば、ご存知アルファブロガーのかさこ氏。

歯に衣着せぬ言動が持ち味で、バカだのアホだの舌鋒鋭くいろんな人を斬っている。さぞかしトンデモな人なのかと思って実物に会うと、聞いたこともないような優しい声でウィスパーするかさこ氏。・・・と思って甘く声の通りに甘く見ていると、いつのまにかブログではまたいつも通りバカだのアホだの書いているので訳が分からない。

で、そのかさこ氏のブログのタイトルが、

「好きを仕事に」

である。

今日はこの言葉について考えてみたい。

***

「好きを仕事に」は、最近の働き方改革だワークライフバランスだといった仕事に関する変化変革の行先を表すのに、非常に適した単語だと思う。

誰だって嫌いなことをずっとやってたくはない。一方で好きなことなら頑張れる。だったら、嫌いな仕事を続けるんじゃなくて、自分が没頭できるほど好きなことを仕事にすればいいじゃないか。

ホリエモンなんかも似たようなことを言っているけれど、かさこ氏にしても、ホリエモンにしても、彼らが好きなことが仕事になりやすい領域にあるという点を、忘れてはいけないと思う。言い方を変えると、そもそも「仕事になりやすいことが好き」なのが彼らなのだと僕は考えている。

たしかにゲームだろうがギャンブルだろうが、本当に没頭して他の誰よりも努力すれば、ゲームで言えば世界のウメハラ、ギャンブルで言えば阿佐田哲也みたいになれるのかもしれない。けれど、僕の考えでいくと、我々がいわゆる「仕事と捉えている領域」と、一般的には「仕事と捉えていない領域」には、生存率において絶望的なまでの差があるように思う。

わかりやすいのはスポーツの世界。サラリーマンをやるのであれば、その世界の上位10%ともなれば、相当優秀な部類に入る。10000人のプレーヤーがいたとすると、1000人は生き残れるといって差し支えない。

しかしスポーツの場合は、上位0.01%が最低ラインだと思われる。1万人に1人。これでも弱い方かもしれない。たとえばテニス人口は400万人強いるけれど、日本のテニス界でテニスがまともに仕事になっているのは、上位20人程度だ。

それぐらいだとスポンサーもつき、なんとかやっていけるレベルにはあるけれど、とはいえ全日本に優勝して200万円しかもらえないのが日本のプロテニス界。全然割に合わない。「好きを仕事に」というのであれば、錦織くんレベルを目指さないと仕事にすらならないと言えるかもしれない。

***

話を戻すと、要はスポーツにしろ趣味にしろ、好きなことを仕事にするのはとてつもなく大変だということ。スポーツの世界での生存確率と同様とは行かなくとも、少なくともサラリーマンと比べると圧倒的にシビアなのが、「好きなことを仕事にする」という行為なのである。

もちろん、僕はこの考え自体には全面的に賛成なので、何を隠そう自分がそういう「好きを仕事に」を地で行っている。全く無問題。コンサルティングの仕事、生命保険の仕事、執筆の仕事、全部大好きだ。

がしかし、じゃあコンサルにしても生保にしても執筆にしても、あらゆる面を愛しているかと言えば、そうではない。コンサルの仕事は好きだけどアホな人と話すと気が滅入るし、生保の仕事は好きだけどアポ取りと書類は嫌いだし、執筆は好きだけど書きたくて書けなくて西野カナみたいにふるえてることもあるし、好きな仕事ではあっても嫌いな面は当然ある。

「好きを仕事に」という言葉は、そういうダークサイドな面をないものとして突っ走ってしまわせる力があると思っている。本当に好きなことであっても、中には嫌いなプロセスもあるのが普通。その苦しみすら感じないほど好きなものって、本当に世の中にあるのだろうかと思うよね。

だからして、「好きを仕事に」というのは大変結構なのだけれど、その前にやることがあるのじゃないかと思う今日この頃。

具体的には、「今やっている仕事を好きに」なることから始めたら良いんじゃないかと。上述した通り、どんなに好きな物事であっても、必ず嫌いな面はある。すると、「好きを仕事に」だけを真に受けてる人は、ちょっとでも嫌いな部分、面倒な部分があると途端に「あ、これは私が好きなことじゃないんだ。他探そ。」と大した実績もないうちから投げ出して青い鳥を追いかけることになってしまう。

そうして何個も何個も手を出したり引っ込めたりしているうちに青い鳥は逃げ続け、そうして時間だけが経って、使いものにならないかじった知識だけが蓄積していく。そういうことになるんじゃないかと思う。

ならば逆の発想で、今やっている仕事をどうやったら愛せるか、を思考実験的に色々試してみるのが良いのじゃないかと思う。単純作業でもゲーム化して楽しむ。難しい仕事はいかに生産性高くできるかを考えてみる。単調な仕事はその仕事が生まれた歴史を調べてみる。

やり方は色々あれど、とにもかくにも自分の目の前にあるものを愛せる努力をして初めて、いずれ訪れるタイミングで「好きを仕事に」に本気でチャレンジできるのではないだろうか。

「仕事を好きに」すらできない人間が、「好きを仕事に」なんて、茶がヘソを沸かすわい、といつも思っている。

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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