ついに「かの名著」を超える書が世の中にでてきた!
「かの名著」とは、言わずと知れたこちら。クライアントにもほぼ100%の確率で読んでもらっているほどの逸品。

全ての問題提起の答えとして筋トレが強く推奨されており、全体的に押し付けがましさ満載。しかしそれがあまりに徹底しているので、一種の爽やかさすら感じてしまう。そして、猛烈に筋トレがしたくなる。
著者プロフィールの写真には大胸筋の写真しか添付されておらず、そもそも著者名が「テストステロン」という筋肉系ホルモンの名前。姿を見せないことでカリスマ化したテストステロン先生は、いまやツイッターのフォロワー数60万人弱を誇る。
そんな筋トレ書籍の金字塔「筋トレが最強のソリューションである」を超える可能性のある本がついに発売された。
その名も、「プリズナー・トレーニング」。アメリカの囚人たちのトレーニング方法をまとめた書である。

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「プリズナー・トレーニング」の概要

本書は、「キャリステニクス」と呼ばれる、自重トレーニングによって最高のカラダを手に入れようというありがちな中身なのだけれど、書いた人が元囚人という点が際立っている。
よく知られている通り、アメリカの刑務所は日本のそれとは比較にならないほど屈強なマチョメンの集まる場所であり、ひ弱=死もしくは半身不随、という非常にわかりやすい図式が成り立っている。
 
著者は23年間の獄中人生のなかの19年間をアメリカ屈指のタフな監獄で暮らしてきており、その中で生き延びるためにはカラダを鍛えるしかなかったと述べている。それもちょっとやそっとの鍛え方では周りと差がつかないため、
屈強な囚人たちが一瞥しただけで震えて漏らすほどの屈強さ
を身につける必要があった。「あいつにだけは手を出してはいけない」と思わせる力が欲しかったとのこと。
 
しかし当時は刑務所内のジムは今ほどは充実しておらず、あったとしても長蛇の列ができてしまっていてその他大勢と同じようなトレーニングしかできないため、限られた環境でもいつでも行うことができる自重トレにハマっていった。
で、最後には囚人たちからアニキ呼ばわりされ、金を取って教えていたとのこと。そんな屈強な囚人を世の中に送り出さないでくれ、と思ったのは僕だけではないはず。
さて、では本書のどんな点が色々スゴイのかについて、少し触れておきたい。
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「プリズナー・トレーニング」はココがスゴイ

1、表紙と中身の関連性が完全にゼロ
表紙を書いたのは、ご存知「バキ」シリーズの方。この特徴ある表紙のキャラが囚人という設定で何度も出てくるのかと思いきや、中身は完全なる筋トレの解説書。表紙に関連するものも何一つ出てこない。表紙に惹かれて買ったので、これにはいささか面食らった。
 
2、収監されている人たちがバラエティに富みすぎ
日本で収監されている人のイメージというと、ギャンブル依存症系かチンピラか詐欺師というイメージだけれど、アメリカのそれは実にバラエティに富んでいる。元軍人、レスラーなどのありえそうな方々はもちろんのこと、体操選手、オリンピック選手、武道家、ヨガの先生、医者など、日本だと人格者然とした方々まで、アルカトラズ級の刑務所に収監されていた。同部屋が元ネイビー・シールズの隊員とか、僕だったら生き残れる可能性ゼロ。
 
3、本人の収監理由が完全に不明
著者は22才から収監されているのだけれど、その理由が全くもって不明。最後まで触れられることはなかった。23年間も収監されていたということだから相当だと思うが、書かれている文章が人格者すぎてワケが分からなくなる。アメリカは犯罪者のレベルも高い。
 
4、「地獄の監獄」のエピソードがゼロ
「地獄のような場所だった」、「アルカトラズ以上だった」とか書いてるわりには、たとえば「1日1人は半身不随になっていた」とか、「トイレに行くときはいつも戦争だった」みたいな描写は完全にゼロ。自分がヒョロヒョロな状態で鍛え始めてから、囚人全員から羨望の眼差しで見られるまで、わずか1ページぐらいで飛ぶ。なんたる素早い展開。マリオで1−1終わったら次はクッパ、みたいな展開だった。
 
5、ジムを全否定
筋トレと言えばジム、ジムと言えばゴールドジムだけれど、このあたりを全否定。自重が最強という論調を徹底して貫く。なんとなくジムに通える人たちが羨ましかっただけじゃないかと思うような僻みも軽く感じるのだけれど、とにもかくにも自重が最強という説には希望が持てる。なお、ジムに行ってばっかりの人間を「ジムジャンキー」と呼び、ボディビルダーを「使えない筋肉」と呼ぶ。アグレッシブ!
 
6、写真が少なく文字ばかり
いじめかと思うぐらい文字による解説が多く、写真が少ない。なお、「囚人全員から羨望の眼差しで見られていた」という著者の写真は1枚も出てこない。これはテストステロン先生と一緒で、正体を明かさないことによるマーケティング効果を狙っているのかもしれないけれど、出てくるのはエミネムにちょっと似てるにーちゃんのみ。にしても写真が少ない。
 
7、「段階的にやれば必ずたどり着ける」というその場所の高さがおかしい
著者はビッグ3ならぬビッグ6を提唱していて、そのそれぞれに10段階のワークアウトを用意している。例えばプッシュアップはビッグ6の代表的なものであるが、これ1つとっても10段階の難易度が設定されたメニューが組まれている。1つをクリアすると次にいってよし、というシステム。
順番に表すと、
レベル1 ウォールプッシュアップ:立ったまま壁に手をついてやる。50回3セットで次。
レベル2 インクライン・プッシュアップ:立ったまま斜めになってやる。40回3セットで次。
レベル3 ニーリング・プッシュアップ:膝をついたまま腕立て。30回3セットで次。
レベル4 ハーフ・プッシュアップ:半分の高さだけ腕立て。25回2セットで次。
レベル5 フル・プッシュアップ:普通の腕立て。20回2セットで次。
レベル6 クローズ・プッシュアップ:狭い腕立て。20回2セットで次。
レベル7 アンイーブン・プッシュアップ:片手にボールを抱えて腕立て。20回2セットで次。
レベル8 ハーフ・ワンアーム・プッシュアップ:半分片手メインの腕立て。20回3セットで次。
レベル9 レバー・プッシュアップ:かなり片手メインの腕立て。20回2セットで次。
レベル10 ワンアーム・プッシュアップ:完全に片手のみで腕立て。100回1セットで卒業。
 
よく見て欲しいのが最後。
完全片手腕立て100回1セットで卒業。
頭おかしいんちゃう?
レベル9から10の飛躍っぷりが半端ない。どんなにレベル9ができても、レベル10は別次元にしか見えないが、著者曰く、「ここまで来たら君でもできる!」てなノリで書いてある。
片手腕立て100回できる人なんて、日本に何人いるのやら。
でもそういう漢になれるらしいのでがんばってみまふ。この本をマスターすれば、片手懸垂もできるようになるらしい。
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