10年ほど前に、
"think unthinkable"
という言葉を知った。「経営者(ビジネスパーソン)たるもの、考えの及ばないことすら考えるクセをつけよ」てな感じの意味で、以来自分が「何を考えられていないのか?」を常に考えるようにしてきた。
仕事の面でもスポーツでも、「以前は考えられなかったことを、当たり前のように考えられるようになった」ときに、実力は飛躍的な上昇を見せる。
たとえば極真空手でいうと、技を覚えたての頃はパンチならパンチ、下段蹴りなら下段蹴りにばかり意識が行ってしまう。木を見て森を見ず状態になる。
しかし本当に強い人は、「見てるけど見てない状態」を徹底している。視野に相手のカラダ全体を捉えるために、敢えて個別の場所は見ないで焦点をボカす。しかし相手の技には即座に反応できるように、ゆうてもしっかり見ている。このバランスが取れている人ほど、守備力は高い。
考えられていないことを考えるわけだから、普段の自分の思考の外側に思考を向けねばならないわけで、この作業自体が結構しんどいわけなのだけれど、慣れると普通の習慣として、「あれ?今俺が考えてないことはなんだ?」と意識を向けることができるようになる。
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話変わり、最近災害が異様に増えていると思われる日本の状況。
2018年だけでも実績値として、
1–2月 豪雪&記録的な寒さ
4月 島根県西部地震(震度5強)
6月 大阪北部地震(震度6弱)
7月 記録的豪雨(平成最強レベル)
8月 記録的猛暑(歴代最強レベル)
9月 台風(平成最強レベル)
そして今回の北海道大地震(震度6強)。
被害に遭われた方々にはかける言葉もないし、早期の復旧、復興を祈るばかりだけれど、今日はそういう話はちょっと置いておく。
 
上記の記録を見て思うのは、
もはや日本にとって災害は全然"unthinkable"ではない
ということ。
お家芸である地震に加えて、寒さや暑さ、大雨でも人が死亡するレベル。そしてその頻度は、「十数年ぶりに」といったお気楽なレベルではない。ほぼ毎年、どころか、ほぼ毎月。そろそろ日本沈没の日も近いのじゃないかとリアルに危惧するぐらい。
「まさか!」という言葉ではもはや括れないぐらい、災害が日常と化してしまっている。
 
"unthinkable"には2つの意味があり、ひとつは「考えが及ばないから考えられない」という、beyond my brainな範囲を指すもの。
そしてもうひとつは、「考えなきゃいけないけど考えたくない」という、会いたくて会えなくて震えてる西野カナみたいな性質を持つもの。
災害における"unthinkable"はどちらかというとこの後者を指すのであり、しかし上記の現状を見ると、
"unthinkable"を"unthinkable"のまま
にするのは論外として、
"think unthinkable"
でも不十分な気がしていて、なんなら
"act unthinkable"
する以外に、日本の未来をつくる方法はないように思われる。文法は間違ってるけど、「考えたくないことに対しても、考えるだけじゃなくて具体的な対策を」てことです。
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たとえば、出店数だけで見れば大手に押されがちなセイコーマートは、今回の北海道地震で全北海道が停電したにも関わらず、獅子奮迅の活躍。1100店舗もあるのに、なんと50店しか閉店してない。ありえないタフネス。

これは確実に災害が起こる前提でシステムを組んでたとしか思えず、かつそのための訓練を定期的にしていないとこうは動けない。株があったら買って株主になりたいぐらい、素晴らしい活躍。
本来、今回の問題は、地震が少し起きただけで全北海道が停電する、すなわち、電力網に冗長性がなかったことが最大の問題で、それすらも実は地震を"unthinkable"=考えたくないものにしていた国民の責任だったりする。
怖い怖いというあまり、原発を停止していたらこうなった。さて、果たしてこれから原発反対派の人たちはどういう理論を展開するんだろう?人命よりも反原子力、となるのだろうか。冬だったら万人規模で人が死んでたと思うぞ。
 
話を戻すと、セイコーマートは"think unthinkable"どころか、経営戦略の一貫として、
"act unthinkable"
ができていたことが今回判明した。
また、個人レベルでも被災したか否かに関わらず、これからは被災することを前提とした準備が必要になってくる。有名どころでいうとアルファブロガーの永江一石さんの準備がこちら。

災害時の用意、いまだからちゃんとしよう。私の場合。


対してウチは水が40L程度とたべっこどうぶつ少々。比較にならない。
 
僕が主戦場の一つとする生命保険にも言えることだけど、"unthinkable"を"unthinkable"のままにしておく人というのは、いつか何かが起きたときに、取り返しのつかないダメージを人生に負うことになる。考えたくないことは考えない。それは、決して賢明な生き方ではないと思う。
考えることは最低条件。それだけではなく、しっかりと動き、対処する。
災害しかり、健康管理しかり、身近なところでは対顧客のリレーション構築しかり。何にでも言えること。
災害は防げないかもしれないが、僕たちがそれに対してどう"act"するかは、まだこれからいくらでも選択の余地がある。
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