先日、誕生日も近かったので財布を買い換えますた。
といっても小銭入れ兼PASMO入れなので、ポケットに入る小さいやつ。もともとブランド思考はほとんどないので、ハンズに売っている名もなきところの安い財布を、ハンズに売っている他の安いのに切り替え。
左を右に変えたのだけれど、今回のポイントは、
左(旧)がまだ全然使えるのに右(新)を買って左を捨てた
というところであります。で、自分のことながら、結構断捨離に必要な思考を鍛えられたなと思うので、少し考えてみたい。
***

上の写真が、閉じたバージョン。
一見するとほぼ同じような大きさ、同じような容積。パッと見、買い換えるほどの魅力が右側の「新」にあるわけではない。
 
僕が小銭入れに求める条件は、
▼PASMO、クレジットカード他何種類かのカードが入ること
▼数枚でいいから紙幣が入ること
▼スーツのポケットにスルっと入り、ボコッとならないこと
の3つ。この時点ではどちらもその要件を満たしている。
 
で、めちゃくちゃ細かい話なのだけれど、「旧」に感じていた問題点はというと、
▼家のカードキーとクレジットカードの距離が近すぎて磁気干渉するのか、感度が悪くて家の鍵がなかなか開かない。(なんどもセンサーに擦り付けないとエレベーターも家も開かない。)
▼お札が四つ折りにしないと入らない。(二つ折だとチャックに引っかかってお札が破ける。)
の2点。家のカードキーの反応が遅いためにエレベーターと家を開けるのにプラス10秒程度/回、お札を取り出すのにプラス5秒程度/回がかかっていた。
そしてそのために
▼毎回小さいながらもストレスを感じていた。
というのが認識していた問題点だった。
 
「旧」に抱いていた問題点は「新」では見事解決されることになったわけだけれど、大事な点としては、
違いは、たったこれだけであり、
まさにこの「たったこれだけ」が、今回の買い換えの理由
なのであります。そのために数千円を新たに投資したということ。そしてまだまだあと数年は使える財布を冥界送りにしたということ。
どうこれ?もったいないですかね?浪費?
いいえ、だれでも。公共広告機構。

 
今回の財布買い換えは
まだ使えるものを捨てた
という点がキモなのだけれど、まさにこの点が断捨離を決行する際にもっとも重要な思考である、と僕は思う。
僕は数千円を投じて1日あたり1分程度を買ったことになり、時間効率を重視する者としては、間違った投資だとは思っていない。1日1分、1ヶ月で30分、1年だと6時間ちょっと。1回かったら3年は使うから18時間。まぁ、アリだなと。
この決断がどうだったかの評価はのちにするとして、今のところ1日1分程度の浪費とそれに伴うストレスがなくなったのがとても嬉しい。(1日1分も札を出したりカードキーをセンサーにスリスリしてたのか・・・)
***
多くの人は、断捨離をするときに、
要らないことが明確なもの
を捨てる。確かに家の中を見渡せば、要らないのにそこに存在しているものが数百個は見つかる。ただこの時点では、断捨離成功率は30%程度だと言って良い。
特に意志の力を必要とせず、要らないことが決定しているものを捨てるだけの作業だからだ。これだけでもけっこう家の中は片付くものだけれど、断捨離には次の段階が存在する。
 
本当に断捨離を決行しようとするならば、
まだ有用だけど捨てるもの
を選ばなければならない。これが本当の断捨離である。
まだ使えるもの、思い出という名目でとってあるもの、なんとなくウチにずっとあるもの。こういったものを捨てていき、本当の本当に必要なものだけを残す。これが断捨離の真髄だと言える。
 
そして、この作業はとても苦しい。やっているうちに、都度いろんな「捨てない言い訳」が湧いてくる。
「買ったばっかりだし」
「まだ全然使えるし」
「これ、アルマーニだし」
「ママに昔買ってもらったものだし」
「表彰式でもらった記念品だし」
 
そうした言い訳が積み重なっていって家の中はとんでもない荷物量になるわけだけれど、それがいざ捨てるとなるとなかなかできない。かといって、じゃあ
「1年以内に使いましたか?」
「3年以内に使おうと思ったことはありますか?」
と聞かれても、
「ない」としか言えない。なら、よほど大事な子供の頃の思い出の品を別とすれば、断捨離の対象にしたとて困らない。
 
そしてやってみるとわかるが、意外とそういう「捨てない言い訳」をしていた対象たちを捨てることができると、心はスッキリと軽くなるし、いろんな活力が湧いてくる。
今回の財布買い換えも、実はそうした「まだ有用だけど捨てるもの」を捨てるという作業だった。旧財布自体に大したデメリットもなく、買い換えによるメリットも大したことはなかったけれど、それでも時間効率が悪いのは明らかだったため、馘首の対象とさせていただいた。
まだまだ全然使える財布だったため、決断は一筋縄ではいかなかった。しかし最終的には、よりよい生活の基盤となるパートナーはどちらか、と言われたら、新財布の方が適切であるという結論に至った。
***
さて、とってもどうでもいい僕の財布買い換え談話をここまで繰り広げてきたわけであるが、この話は経営者にとってもビジネスパーソンにとってももっとも大事な
「意思決定」
の話としても、とても重要な示唆を含んでいると個人的には思っている。
 
AとBを選ぶ場合、Aが明らかに良いと明確になっているのであれば、それは「意思決定」とは言わない。ただの「選択」である。
AもいいけどBもいい。しかしどちらかを選ばねばならない。どちらかは必ず選べない。
Aを選ぶとBを犠牲にせねばならず、そしてそれはとても苦しい作業である。
そういう状況こそが「意思決定」である。つまり、
「意思決定」には、必ず犠牲が伴
ということである。
 
この構造を理解していると、いわゆる本でよく言われがちな、「意思決定力を高める方法」もなんとなく想像がつく。特にビジネスパーソンは「意思決定って大事なんだな」ぐらいは思っている人は多いが、その大半は意思決定のトレーニング方法を知らない。
僕の考える意思決定のトレーニング方法、
それは、
小さな犠牲を伴う小さな意思決定を日頃からしまくること
である。
 
大事な意思決定の前に、まずは小事の意思決定。これを日頃から繰り返すことで、規模を大きくしたとしてもその精度が確実に上がる。逆に言えば、意思決定の素人がいきなり意思決定をしようとしても、うまくいかないと僕は思っている。
やることは簡単でいい。
今回のように、家の中やオフィスの中を断捨離しまくること。
まだ読める、しかし実際は全然読んでない本を捨てること。
毎日ランチの店を開拓すること(味のわかっていない店にいくのは結構疲れる)
自然に行っていた2次会や2次会のあとのラーメンを断ってみる。
 
いずれもちょっとした痛みが自分の中に発生するはずで、その痛みを乗り越えることこそが、意思決定能力を鍛える上で超絶大事な要素なのである。
特にランチを毎日開拓するのは、知らず知らずのうちに脳がだいぶ鍛えられるのでおすすめ。それでいていつのまにか美味しいお店にありつけるのだから、やらない理由はないと思われまつ。
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