先日、女優・三田佳子さんの次男が覚せい剤取締法違反の容疑で4度目の逮捕となった。その数年前には、CHAGE&ASKAのASKA氏が同じ容疑で逮捕された。これも2回目の逮捕で、現在は不起訴となりどうやら芸能活動をしている模様。
三田次男はどうでも良いけれど、ASKA氏の方は少なくとも「SAY YES」なる名曲に大変お世話になっている。確か中1のときに最初に買ったCDがZARDの「負けないで」、次に買ったのが「SAY YES」だったように思う。
 
あの頃はインターネットもYoutubeもなかったし、音楽が自分にとって今よりもずっと神聖だった頃なので、毎夜毎夜その伸びやかな歌声に憧れを抱いていたものだった。
そのASKA氏が最初に逮捕されたときは結構ガッカリしたし、2度目に逮捕されたときは失望した。今回の三田次男のは単に「あーあ」と思っただけだった。聞けば38才であだずと同い年だという。松坂世代を貶めてくれるなよと、ちょっとだけ怒りが湧いてきた。
 
ほとんどの人は、三田次男にしろ、ASKA氏にしろ、覚せい剤や麻薬関連で没落していく有名人に対して、
「アホだな」
と侮蔑の目で見ていると思う。ちなみに僕は見ている。というか見ていた。
が、最近はどうもそうでもないなと思うようになってきた。というかむしろ、「ドンマイ」とすら思っている。大坂なおみ風に言うと、"I'm sorry"(残念だわさ)という感じである。
心から侮蔑する気にはなれない。
 
以前どこかで読んだブログに、こんなニュアンスのことが書いてあった。

芸能人と覚せい剤の距離は、一般人のそれよりはるかに近い。
それがゆえに、彼ら自身にも、防ぐことはほぼ不可能である。

なるほどー、と思わされたので解説したい。
***
僕の友達は、ほとんどの人がタバコを吸わないし、なんならマラソンやトライアスロンのチームメイトに至っては酒すらあまり飲まない。
飲み会で泥酔者が出る、なんてのは大学と社会人3年目ぐらいまでしかなかった。飲み会は数自体が少なく、あっても大体みんな理性的である。
 
そんな仲間であるからして、覚せい剤に身を染めたとか、シンナー吸ってたとかいう人は皆無である。
これは完全に運と親と友達のおかげで、世界でもトップクラスの富裕な国に生まれ、その中心地である東京で育ち、経済的に困窮している訳ではない両親に育てられ、同じような友達が通う学校に通わせてもらったから、覚せい剤とは無縁な僕がある。
別に僕がしっかりしているとか倫理的であるとかは一切なく、そういうのと無縁な環境にいられたから、そうなったというだけの話だ。そして有名でもなんでもないため、その恵まれた環境が犯されるリスクもほとんどない。ただそれだけである。
 
ところが、どうやら芸能人は違う模様。
そもそもが、人気と評判が全ての商売である。僕とは、寄ってくる人の数も質も全く違う。良い人もいれば、悪い人もいる。良い人のレベルは高く、そして悪い人のレベルも同様に、あるいはもっと高くなる。
天使のような顔をした悪魔は世の中にたくさんいて、そういう人種は無名な人間よりも有名な人間にたかる。つまりはよりお金になりやすい方に流れていく。
 
三田次男のように、本人は大したことがないが、親は超有名、という場合はさらに狙われやすいらしい。親がいくらでももみ消しのためにお金を払うからだ。そして子供自体がお金を持たされていることも多い。
悪い人たちはそこのところをよくわかっていて、親の人気と評判が揺らぐか揺らがないかのラインを突いて、その子供をズブズブにしていく。
もともと学生時代から小遣いを何十万ももらっていたようなアホ息子(が多い。なぜか)は、そうして覚せい剤常習者になっていく。当然、中毒性があるから簡単にはやめられず、やめたと思ってもアルコール依存症と同じでひとたびその匂いを嗅げば、また同じ世界に戻っていく。
***
さて、結局のところ、僕たち一般人と、芸能人たちは何が違うのかというと、
環境
である。
 
もう少し言えば、
何を当たり前として生きているか
が全く違う。
 
繰り返しになるけれど、僕が薬物や犯罪と無縁で生きてこられたのは、そういうのが当たり前な環境に育ったからであり、普通に生きている人しか周りにいなかったからだ。僕の意思でも強さでもない。ラッキーだっただけ。
もちろん今では大人なので様々な環境を自分でコントロールできる状況にはあるけれども、僕の何倍もの力量を持った、環境すらオーバーライドしてくる外敵に見つかって搾取されることがなかった幸運について、触れないわけにはいかない。
何度も言うけれど、ラッキーだった。
 
一方の三田次男やASKA氏は、身近に強大かつ狡猾な悪魔がいるのが当たり前、そういう環境に暮らしている。
そして多少の運と、もちろん本人の落ち度と、そして大半はそういう環境が当たり前の生き方をしているために、彼らは選ばれてしまい、罪を犯した。
いつも「スッキリ」で加藤浩次氏が、スキャンダルが起きるたびに「ありえないですねー」とこれ見よがしに言っているが、「いやいやあんたのすぐ近くにもあるやろ、その環境」と個人的にはいつも思っている。てかあんた、相方逮捕されてるやんけ。
***
確かに、20才を過ぎたら大人である。いや、今だともう18才で大人とみなすのかな。
とにかく、大人になったら自己責任、というのは万国共通であって、覚せい剤もしょうがないよね、なんてことは1ミリも言うつもりはない。
 
ただ、三田次男やASKA氏逮捕のニュースを見て、彼らは愚かなのだとだけ断じるのは、気をつけたほうがいいということを言いたい。
確かに、彼らは愚かだとは思う。自己責任なんだから、もう少しちゃんとしろと思う。
んがしかし、同じ状況がすぐ間近にあったとして、自分が、貴方が転ばない自信はどこにあるのだろうか?先に述べた通り、ホンモノに睨まれたら、僕であれこれを読んでくれてる人であれ、イチコロだと僕は思う。
覚せい剤やMDMAがそこらじゅうに転がっており、しかもそれが猛スピードで自分の方に向かってくるのが当たり前の環境なのだとしたら、僕はそれを避ける自信はない。
 
だからあの手のニュースを見て考えるべきは、
「こいつら、アホだな。」
ではなく、
「おーこわ。こういうことに自分がならないように、
周りの環境をコントロールすることを心がけよう。」
であると思う。
自分にとってはありえない。自分だけは大丈夫。そういう慢心が一番危ない。
 
かの戦争だって、今から見れば愚かな決断に見えるけれど、実際はそうじゃない。
どこかのアホが始めたものではなく、僕たちとは比較にならない天才たちが考えに考え抜いた末に始めたものだったのだから。
***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。
退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!
我が生涯に一片の悔いなし!!!
Twitter: @raoukeita(現在フォロワー数724人)
メルマガ希望:kusog.akaba(アットマーク)gmail.comまで。組織の人財育成について書いてます。
いずれも申請の際は、世紀末覇者として最低限の自己紹介と愛のある一言をお願いします。
欲しいものリストはこちらです。万が一くれる人いたら泣いて喜びます。http://amzn.asia/7ZSHn0D

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事