普段は「ポジティ部ですね」と言われることを誉れとするわたくしでありますが、本日は100%ネガティ部な内容をお送りいたします。結論はありません。アイデアもありません。ただただ現状を嘆き、クレームをあげるのみ!
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現代の漫画界における近年の二大ガッカリと言えば、言わずと知れた
「HUNTER×HUNTER」
と、
「はじめの一歩」
である。


 
どちらも途中までは超名作であり、青春時代を支えてくれた芸術と言っても良い。しかし「スラムダンク」と異なりその終わり方を間違えたせいで、散々な体で連載が続いているというのが、ファンとしては辛い。
「HUNTER×HUNTER」はどうやら作者の冨樫さんが病気がちらしく、過去に何度も下書き状態でジャンプに掲載されていた。これで載せるジャンプ側もトチ狂ったかと思ったけど、それでもやっぱりファンなので読んでしまったおいら。
最近はこち亀ばりにセリフが長くなり、イミフ度合いもどんどん高くなり、一体なんの漫画なんだろうと思わされる方面に突き進んでしまっているのが悲しい。
 
ただ、「HUNTER×HUNTER」については今日の本題ではないのでこの辺にしておく。というか、あまり触れる人はいないけれど「はじめの一歩」の病気の方がはるかに深刻だよと思う今日この頃。
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「はじめの一歩」は、史上最高のボクシング漫画である。
「あしたのジョー」は確かに名作だが、昭和臭が異常なまでに溢れており、戦後の人たちが読むにはシンパシーが得られたと思うけれど、平成の僕たちにはちと古すぎる。
その点、「はじめの一歩」は、平成に生きる僕たちに「強くなるとは具体的にはどういうことなのか」を等身大で教えてくれた、貴重な漫画である。
いじめられっ子の主人公・一歩がふとしたきっかけからボクシングにのめり込み、センスではなく努力だけを積み重ねながら日本チャンピオンにまで到達、その後世界王者手前まで行く物語は、僕たちの心を打った。
 
「はじめの一歩」が教えてくれたことを僕なりに解釈すると、以下にまとめられる。
▼「正しい努力」の重要性。ボクシングにおける「正しい努力」とは、1にも2にも下半身の強化。遠回りはなく、地道こそが最速で目的地にたどり着くための道。
▼とにもかくにも基礎の繰り返し。基礎の繰り返し。基礎の繰り返し。これだけで世界に行ける。センスはあれば良いが、なくても努力だけで行ける境地はある。ほとんどの人はその前に諦める。
▼ボクシングでもビジネスでも、「ジャブ」が大事。左を制する者は世界を制す。右ストレートが強いと言われている人は、それを当てるためのジャブがうまく強い。
▼センスがない人間は、「SP」よりも「OC」で戦うべし。「SP」、「OC」は、名著「ストーリーとしての競争戦略」に出てくる考え方で、それぞれ「ポジショニングでスマートに勝つ」、「筋肉でゴリ押ししてカイゼンを繰り返して勝つ」と言ったイメージ。
▼下半身、下半身、下半身。スポーツもビジネスも下半身がまず大事。そこを徹底的に鍛える。
▼自分を信じることはできなくても、自分を信じてくれる人を信じることはできる。その意義や偉大なり。
▼背負う者がある人間は、それだけで強い。どれだけの人の手で自分が支えられているのか、考えよ。
▼物事に全力で打ち込むと、道は開ける。道が開けない場合は、大体が全力でやってない。
▼必殺技は単体ではない。「組み合わせ」と「タイミング」こそが最強の必殺技を形成する。
▼練習は裏切らない。裏切るとしたら、練習を裏切ってきた自分である。
「リバーブロー」、「ガゼルパンチ」、「デンプシーロール」、「スマッシュ」、「ウォルフファング」など、「はじめの一歩」に出てくる技はことごとく青春時代に練習してきて、いつかは僕も一歩のような広背筋を手に入れるんだと意気込んでいた。
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がしかし、日本チャンピオンを経て、東洋チャンピオンを経て、さぁ世界前哨戦だ!となったところで、主人公の一歩は負けてしまう。それまでの敵に比して大して魅力的でもない相手に負けてしまったあたりから、あれ?と思い始めたが、兎にも角にも負けてしまう。
そして復帰戦。いつも通り圧勝するかと思ったら、信じられないような大逆転負けで、マットに伏してしまう。しかも、「パンチドランカー」という、打たれるボクサーにありがちな症状を提げての引退が決定。
実は少し前からだんだんつまらなくなっていって、日本チャンピオンになって数回防衛してからは、よくわからないシリーズが続いて間延びしていた。しかし世界戦には近づいていたので黙っていちファンとして見守っていたのだけれど、それがついに潰えてしまった。
世界最強、いや史上最強と目されるチャンピオンに、及ばずながら挑戦する一歩の姿を夢見ていたファンたちの間からは、ため息しか漏れなかった。かくして1980年代生まれの僕たちの青春を支えた名作が、終わりを告げた。
かと思った。
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ここで終わっていればまだ良かった。
なんと、一歩は選手を引退してから、セコンドになった。「セコンド」とは、ボクシングの試合でリングサイドでワーワー言ってるコーチみたいなもの。
しかも鍛え抜かれた下半身でもっていかに早くボクサーに椅子を提供し、座らせるか、みたいなよくわからない展開になっている。
何度も何度も現役時代を懐かしみ、しかしパンチドランカーになってしまった自分によってこれ以上周りの人が不幸にならないように、セコンドとして生きていくことを決意する一歩。
全然面白くない。
 
2−3回ぐらい使って逡巡の結果、検査も異常なしで現役復帰!となるかと思いきや、セコンドシリーズがもう数十話つづいている。
もはやカオス。
 
みんなが「戻ってこい!」と言ってきていて、そろそろふとしたきっかけでボクシング戻ります!とかなってもいいのに、毎回毎回物憂げな表情を浮かべるだけで全然現役復帰してこない一歩。人生的にはアリだけれど、漫画的には有り得ない展開。
なんなん?
 
「はじめの一歩」は、60巻ぐらいまでは間違いなく名作だった。毎回手に汗握る試合で、何度弟に一歩的パンチをお見舞いしたか分からない。
しかしそこからは、掲載するためだけの話が繰り広げられてるようにしか思えない展開が、ずっと続いていた。大人の事情もあるのだろうけども、この点においては「HUNTER×HUNTER」よりもひどい。
 
願わくば、さっさと現役復帰いただいて、間延びした話をぎゅっと締めて、そして世界へと挑戦してほしいと思っている。それができないならさっさと終わらせないと、この作品の価値が急落し続けるだけだと僕は危惧している。
だれか森川ジョージ先生に教えてあげて。
結論のない愚痴だけのエントリで失礼しました。
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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。
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