インプットが大事かアウトプットが大事かの神学論争は歴史の判断を仰ぐしかないのだけれど、どちらが大事かの一つの参考になるかもなと思われるのが、有名なこの言葉。

Garbage in, garbage out

 
もともとはコンピュータサイエンス界で常用される格言で、「無意味なデータを入力すると無意味な結果が出る」てな感じの意味。もうちょっと僕たちが暮らす人間界の言葉に意訳すると、
「しょうもない情報しか仕入れてないヤツは、イミフなアウトプットしかできないよ」
といった感じになると思う。
 
これは失礼ながら苦しんでいる後輩たちを見ていても思うことで、まずもって勉強していない。勉強していないから、まともなアウトプットも出てこない。何を勉強しているの?と聞くと、苦しんでいる者同士で情報交換をしていたりする。全くもって意味がない。
そういう意味では、順序としてまずは良質なインプット、というのが正解であると思う。"Garbage"を仕入れていては何にもならないから、そこにテコ入れするのが1stステップだ。
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しかし不思議なことに、良質なインプットをしているはずの人でも、アウトプットのレベルがそれに見合ってる人というのは、意外と少ない。
これは多分に日本の教育環境がそうさせているのだと思うけれど、インプットとアウトプットが同等レベルにない日本人というのは、実はかなり多い。まぁようはそういう機会が我々には少なかったってこと。
外資系企業に勤めていた経験からすると、外人(特にアメリカ人)は中身のない話をそれっぽくアウトプットにして話す天才である。これはこれですごいスキルなので重宝していたが、ファクトを重視する日本企業に空手形ばかり発行する外人のお偉いさんを連れて行くと、あとで現場がカオスになる、というのが定型パターンだった。
 
話を戻すと、1対1で深く話すと素晴らしいインプットをしてきたことがよく分かる御仁でも、アウトプットの力はそれほどでもない、というのが日本人あるある。
一方でアウトプット力の強化は至上命題となっており、グローバル化、ボーダーレス化、ダイバーシティ化が進む社会の中で、どれだけ多くの人に自社、自分の考えを理解してもらい、共感してもらうかに関する力量の有無と多寡は死活問題になりつつある。
アウトプット力があるかどうかは千里どころか万里の差を人生全体で生み出すものと僕は固く信じていて、実際にこれがない人は今後AIやロボットに代替されていくんだろうなとも思う。人と人との間に違いを生み出すものはインプットではなくアウトプットであり、おそらくそれはAIやロボット相手にも同じことになると思われる。
 
今日は、レベル10ぐらいまでの人向けに、
どうやったらアウトプット力が具体的に伸びるのか
について相当斜め上から目線でポイントをいくつか提示したい。Facebookを使った場合の事例にて。
 
「レベル10」というのはイメージ的には、
▼「ダイの大冒険」で言えば、メラミを使えるようになったダイ、もしくはベギラマを使うようになったポップ
▼「スラムダンク」で言えば、ゴール下のシュートをマスターした桜木花道
▼「ドラゴンボール」で言えば、操気弾を操るヤムチャ
▼「キングダム」で言えば、百人将の信か、将軍になった壁
▼「幽遊白書」で言えば、霊丸を気に入らない教師の後頭部に向けて打つ浦飯幽助
▼「キン肉マン」で言えば、ウルフマンかベンキマン
ぐらいな感じだと思ってもらえば良い。わかりやすくない?ドの付く初心者ではないが、さあこれからレベル上げるには少し修行が必要だわね、といった感じ。
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アウトプット力強化作戦①:とりあえず毎日あったことを毎日書いてみる
アウトプット力が弱い人は、アウトプットの場数が少ない。問題点が他にないわけではないが、最大の問題点がそこである場合も多い。テクニックやノウハウ以前に、バッターボックスの数を増やすこと。これがまず大事。
ポイントは、「敢えて長文で書く」。短文は思いの外教養やセンスが問われるが、長文は誰でも書けるし、一定の負荷がかかるので良いトレーニングになる。
まずは毎日あったことを毎日書くことから始める。ツイッターでも良いけど、Facebookの方が長文が書けて自分の支離滅裂度合いが分かるのでオヌヌメ。
「子供に股間を踏みつけられて悶絶した話」とか、「娘が急に蕁麻疹になってびびった話」とかでも良い。いずれも今日あったウチの話。
 
アウトプット力強化作戦②:「そりゃないぜ!」系時事問題について書く
誰もが「そりゃないぜ!」と思うような事件について意見を表明してみる。最近で言えば、「日大アメフト事件」、「体操界パワハラ事件」、「かぼちゃスルガ事件」などはオヌヌメ。
ほとんどの人と意見が一致するはずであり、「外す」可能性は少ない。「そうそう!」みたいな意見をもらえた日には、だんだん嬉しくなってくる。
逆に、宗教関連や政治関連は歴史の判断を仰がなきゃならないものも多く、意見が対立しがちなので避けるべし。
 
アウトプット強化作戦③:日々の出来事を自分の専門分野について例える
誰しもに専門分野があり、それについてならいくらでも話せる、という話題があるはず。日々の出来事やニュースについて、その専門分野のたとえで表現する、というのも、かなり良い訓練になる。
僕の専門分野は「スラムダンク」であり、世の森羅万象は全て「スラムダンク」の話で例えることができる。たとえば今トランプ大統領がやっているのは「海南戦における4ファウル後の魚住」と同じ作業である。
「どこまで行ったら本当にアウトなのか?」を探り、「ここまでなら笛を吹かれない(ここまでならアメリカが世界の敵になったり、自分が弾劾により職を追われたりしない)ライン」を明確にするために、一見無理難題を相手に吹っかけている。
このように自分の専門分野に引っ掛けて書くことで、文章そのものにもまとまりが出る。いわば、「良いテレマーク」が打てる。
 
アウトプット強化作戦④:他人のエントリをコメント付きでシェアする
「他人のエントリ(Facebookとかブログとか記事とか)をシェアする」のではなく、「他人のエントリをコメント付きでシェアする」のが大事。僕も自分の記事をシェアいただく機会はそれなりにあるのだけれど、ただシェアしてる人と、自分のコメント付きでシェアしてる人では、その後の力量の上がり方が全く異なると思って見ている。
具体的には、「どこが読むべきポイントなのか?」、「どこに共感、賛成したのか?」をそのシェアを読む人向けに書いてあげる。シェア元の情報の精度如何が大事なので自分は批判の矢面に立つこともなく、かつ人の作った波に乗れるというおまけ付き。
レベルがもっと上がると、「シェアした他人のエントリにわざわざ文句をつける」という高等技術もあるのだけれど、レベル10以下の人はやらなくて良い。ホリエモンとかはこれが得意技で、結構心を折られてる人も多い。ホリエモンの場合は理由を言わず否定だけするので厄介極まりない。
元LINE、現ZOZOの田端さんのような芸能人クラスになるとシェアするだけでブランド化できるが、レベル10以下の人がそれをやるとただの「シェアおじさん」になるのでやめた方が良いということだけ添えておく。シェアばっかして自分のコメントが全くない人のFacebookは、僕の場合は得るものがないのでフォローを外したりしてまつ。
あと、「これはすごい!」とか、「勉強になります!」とかもやめた方が良い。最低100字以上、できれば300字以上で何がすごいのか、何が勉強になったのかを書くこと。そうじゃないと、「シェアおじさん補」になってまう。
 
アウトプット強化作戦⑤:アウトプット力を強化するには?という問いを立てる
日本の電機業界の営業利益を2倍にしてもサムスンやアップルに勝てないのと同様、上記①〜④を足して何倍にしても足りないぐらい大事なのが実はコレ。
頭の中に正しい問いを立てることは、解決策そのものを探すことよりずっと重要で、「アウトプット力を高めるにはどうするか?」という問いそのものが、アウトプット力を高めるのに最も効果的である。
人は、問いを立てるとその答えを探しにいくようになる。これを僕は「脳のGoogle化」と呼んでいる。この「脳のGoogle化」状態をアウトプット力強化の方向に向けることができれば、それだけで多くの人と差をつけることができる。
方法そのものは色々ある。しかし、この問いを立てられていなければ、そもそもアウトプット力の強化について考えようともしないのが人間。考えていないことは、解決できない。よって、5番目に書いたけど一番大事なのがコレ。
 
レベル10以上の人用のはまた別の機会に書いてみますので、とりあえず参考にしてみてください、Facebook界隈のみなさま。
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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。
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