ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

故・平尾誠二さんから学んだ4つの大事なこと #1384

time 2018/10/16


 

(Source:現代ビジネスより拝借)

 

通勤で毎日乗る都営バスで、最近よく見るCMがある。

ラグビー界のレジェンドである「ミスターラグビー」こと、故・平尾誠二さんの思い出を、生物学界のレジェンドである山中伸弥教授が偲ぶ形で語り、2019年、つまり来年に迫ったラグビーW杯を応援しようというもの。

山中教授がいかに平尾さんを敬愛していたかが、音声が聞こえない(バスで流れるCMは無音)中でも伝わってくる内容で、僕も2回だけお会いしたことがある平尾さんの漢っぷりを思い出すことしばしば。

 

といっても、僕は小中高時代にラグビー部がない学校に所属しており、なんならそんな競技があることも大学まで知らなかった。「平尾誠二」という名前は聞いたことがあっても、どんな人なのかは「ラグビーという競技で有名らしい」という程度のことしか知らなかった。

その甚だ敬意を欠いた状態で、しかし生前に2回もお会いする機会に恵まれたのは、ちょっとした僥倖だったと今では思う。

***

僕が平尾誠二さんと初めてお会いしたのは、彼が現役プレーヤーとしてではなく、講演者として全国を周り始めて数年が経った頃だった。

当時の僕は確か30代前半。まだ起業するとは夢にも思わず、一生を前職に捧げようと思っていた頃だった。ラグビーに関する知識で言えば、よく「すぽると」や「筋肉番付」に出てくる大畑大介選手(当時)を知ってるぐらい。

ほう、日本のラグビーは弱いのに、身体能力は他のスポーツを凌駕するのか、とほうほう言いながら見ていた。ラグビーの知識はそんなものだった。

 

そんな状態だから、「あの平尾誠二がウチの会社で講演をする」と聞いても、別に大して興奮はしていなかった。当時、会社は社内のトップセールスを定期的に集めて勉強会をしており、その中でゲストスピーカーを毎回呼んで、話をしてもらっていた。

僕にとっては他のトップセールスたちとの情報交換の方が大事であり、ゲストスピーカーの話は二の次だった。ゲストスピーカーの話は、まぁまぁ面白いときと、絶望的につまらないときがあった。要は、大して期待はしていなかった。

各業界のトップが毎回来てくれるとはいっても、中身がないのに感情だけでまくし立てるか、中身はあってもボソボソとつまらなそうにしゃべるか。スポーツ選手出身の人のそれは、だいたいその二パターンのどちらかだったのだ。

そんなこんなで、平尾誠二さんは僕たちの目の前に現れた。喋り出しは、後者だった。ボソボソしていた。

***

結論から言う。

 

めちゃくちゃ面白かった。

1時間以上、爆笑の渦だった。

平尾さん以前も平尾さん以後も、平尾誠二を上回る語り部にはついぞ出会えなかった。

 

ボソボソと喋り始めたと思ったら開始5分が経った頃には会場中に集まった100人ほどの人間が全員魅了され、引き込まれ、爆笑につぐ爆笑だった。

平尾さんのエピソードを要約すると、次の三点に収斂する。

1、常に全力を出せ

2、勝ったらさらに兜の緒をギチギチに締めよ

3、1と2をエンドレスに繰り返せ

 

言葉にすればこれだけである。同じようなことを言っている書籍は山ほどあり、講演者は他に山ほどいる。しかし、あれほど会場を一つにすることができたのは、後にも先にも平尾誠二さんだけだった。

やはり、ラグビーを極めた漢は経験値も半端ではなく、エピソードも豊富であり、そして関西弁だから面白い。何をやっても恵まれている人間はいるものだ、と思わせるに十二分な時間だった。超一流はやはりすごい。

***

この話には、ちょっとした後日談がある。

数年後、今度は平尾誠二さんが僕の前職ではなく、保険業界全体の集まりで講演をすることになった。日本中から生命保険に携わるトップセールスが集まるカンファレンスで、数年前のうん十倍の人間を前にして、平尾さんが喋る。

今度は100人どころか、1000人をはるかに超える人間たちが爆笑の渦に包まれた。もちろん、笑っているだけではない。その中には深い学びがあり、我々の業界のリーダーたちをリーダーたらしめるための修行として、ふさわしい内容だった。

内容自体は一度聞いていた僕も、中身は知っているはずなのに爆笑させられ、そしてまた深く自省させられた。超一流はやっぱスゲー、と思わされた。なんなら、前回よりさらに磨きがかかっている。

 

会が終わって、現役ラガーマンでもあるゴリラ然とした同僚(前回の平尾さん来訪の際はいなかった)に聞いてみた。

「やっぱ平尾さんてすごいよね。超面白くなかった!?」

 

そしたら、ゴリラ然とした同僚は、意外なことを口にした。

「いやー、実は俺もあの人の話聞くの2回目なんだよね。

でも前回聞いたときは、マジでつまらなくて寝たんだよね。

何言ってるかほぼ分かんねーし。

なのに今回、めちゃくちゃ面白くなってたからびっくりしたわ。」

 

僕は大きな思い違いをしていたことに気づいた。

平尾誠二は、講演のプロなんかではなかった。あくまでラグビーのプロだったのである。

***

つまり、こういうことだ。

僕は、平尾誠二さんがどこかで「ラグビーがめちゃくちゃ上手い」=「講演がめちゃくちゃ上手い」という方程式を成り立たせていると勝手に勘違いをしていた。

そら圧倒的にラグビー界のレジェンドだし、言葉で多くの人を動かしてきたはずだし、そら喋ると上手いのなんて当たり前やんけ。

そんなふうに考えていた。

 

しかし、ゴリラ然とした同僚が言うには、数年前に平尾さんの話を聞いた限りでは、

・何を言ってるのか分からない。

・何を言いたいのかも分からない。

・スゲーつまんねー。

の三重苦だった、ということである。講演活動開始直後は。つまり、僕が最初に平尾さんに初めて出会うさらに数年前に、ゴリラ然とした同僚は平尾さんの講演を聞いていて、そのときは聞くに耐えないレベルだったということだ。

 

平尾誠二さんも、他のスポーツ選手がだいたいそうであるように、流暢には喋ることができなかったということがわかった。論理的に話すことも、ストーリー仕立てで話すことも、比喩や例話をまじえて話すことも、全くできていなかったということがわかった。

つまり、彼は、修行したのである。初心者同然のレベルから、1000人以上の人間を90分間笑わせ続けるレベルに至るまで、修行したのである。

現役時代と同様、目標を持ち、計画を立て、全力でぶつかり、数えきれないほどの失敗を乗り越え、改善し、そしてとてつもない講演者となって、僕たちの前に現れた。ただそれだけの話なのだった。

***

平尾誠二さんが、僕たちに講演の中で教えてくれたことは、三つあったと言った。

 

1、常に全力を出せ

2、勝ったらさらに兜の緒をギチギチに締めよ

3、1と2をエンドレスに繰り返せ

 

ただ、僕はラッキーなことに、他の参加者が気づいていない、4つ目の教えを得ることができた。

4、誰でも最初は初心者である。たとえ平尾誠二でも。

現在地がどれだけ低くとも、それは重要ではない、ということだ。

 

あと数日で平尾誠二さんの三回忌を迎える。平尾さん、永遠なれ。

***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。
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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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