定期的に「賞賛系」を断捨離するようにしている。「賞賛系」とは、
▼前職で「社長杯」なる海外表彰制度に10年連続で入賞した際にもらったあれこれ
▼どこかのセミナーの卒業証書や表彰状諸々
▼レースの表彰状やメダルや完走記念品(完走Tシャツとか)
などのことで、放っておくと溜まっていくので、定期的にさようならを告げている。
 
これは結構効果があると思っている。理由としては、
いかに自分が過去に囚われて生きているか
が断捨離の際に如実にわかるからである。
 
具体例をいくつか。
僕は、前職の損保系生保会社に25歳で入社した。中途採用しかしない生保の営業マンとしては、当時は最年少に近い感じだったと思う。(生保業界は厳しいけど誰でも入れるので、その意味ではなんの自慢にもならないけども。)
2年で9割が去ると言われるその業界で、僕は奇跡的に生き残ることを許された。いくつかの偶然と、本人のちょっとした努力と、そして多大なるいろんな方の助けを経て、なんとかかんとか10年の節目を迎えることができた。
その間、幸いにも海外表彰基準には毎年該当することができ、自腹ではなかなか行けないハワイやバリに、数回ずつ連れていってもらった。娘に「もうハワイあきたー」と言われたときはムカッときたけれど、とはいえ良い経験をさせてあげられたと思う。
少なくとも、家族の前で表彰されるのはとっても嬉しかった。
 
僕は、運動していない人からすれば、そこそこのレース遍歴を持っていると思う。数えてみたら、フルマラソンは十数回、ウルトラマラソンは4回、アイアンマンディスタンスのトライアスロンは4回完走していた。
業界人的には大したことないけど、一般目線から見たらなかなかだと思う。その際にもらった表彰状やメダルはやはり宝物で、レースのあの辛い瞬間瞬間を思い出すと、涙が浮かぶこともある。
完走Tシャツはどこの大会のもそれなり以上にダサいのだけれど、それを来て東京に帰ってくるのが、一つの楽しみになっている。
・・・というのが僕の無意識下での矜持になっている。何かあったときのすがる先になっている。ビジネスがうまくいかないとき、生活が堕落しているとき、「とはいえ俺は本気出したら売れるしな」とか、「そうはいっても俺はウルトラマンだしな」とか思っている。
 
そしてその矜持が「偽のプライド」と化し、行動力を奪っていることがままあるということに最近気づいた。
実際は動いているから成果が出ているわけであって、実績があるから成果が出るわけじゃないのだけれど、それがなぜか「俺には実績がある」=「動かなくても成果が出るはず」というよくわからない陥穽に式変換されていることがたまにある。
当然、そんな心持ちでうまくいくはずもなく、それがレースでのDNFやローパフォーマンスにつながっていたりする。
 
自分のブーストになってくれるはずの過去の栄光が、自分の足を引っ張っている。未来に向けるべき思考が、過去に向いてしまうときがある。
どうやらこんな志向を持っている僕は、情けないことながら、家に「賞賛系」を置いていてはダメなタイプの人間のようだ。堕落した「今」を、栄光だった「過去」に重ね合わせて、今のしょぼさを矮小化してしまう。
おらこんな自分いやだー、と思うのだけれど、「賞賛系」が近くにあるとそういうメンタルになってしまう。
 
そんなわけで、定期的に断捨離するようになった。
やってみるとわかるが、過去の栄光を断捨離するという作業は、結構「うっ」とくる。何がどうとは言えないけれど、自分の何かが失われる気がして、どうにか捨てない言い訳を考えるようになる。
まさにそれこそが思考の陥穽で、1ミリも人生に寄与しないくだらないプライドなのだけれど、頭でわかっていても心がそちら側に反応してしまう。
だから捨てることにした。さよならを告げることにした。強制的に、定期的に断捨離することにした。
 
やってみると分かるのは、
ああ、どうでもよかったな
という達観。
捨ててみると、あれだけこだわっていた「何か」が、自分にとっては実は大して大事なものではなかったのだと気づく。そして、よく考えればこれ以上ないぐらい自明な通り、自分の道は過去ではなく、未来に続いているのだと改めて知る。
 
年末年始、断捨離するなら、「賞賛系」がおすすめであります。
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