ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

パパ・ブッシュが亡くなって思うこと。世界の塗り分け方。 #1421

time 2018/12/03


 

「パパ・ブッシュ(ジョージ・H・W・ブッシュ)」が先月30日に亡くなった。

パパ・ブッシュは、第41代アメリカ合衆国大統領を務めた。パパ・ブッシュと言えば、思い出すのは湾岸戦争。当時小学生だった僕にとって、話ぐらいには聞いたことがある「戦争」が、実際に起こったのは初めてだった。

とはいっても小学生の僕にとってイラクやクウェートはあまりに遠い国であり、ほとんど他人事だったというのが正直なところ。

当時の世界情勢も、戦争をする理由も分からず、ただただ緑色の画面(爆撃は夜がメインで、赤外線カメラ?の映像が多かった)にミサイルの光跡が映っている映像を見るのが、日課だったように思う。

ちなみに息子であり、2代後の合衆国大統領を務めたブッシュ・ジュニア(ジョージ・W・ブッシュ。ややこしい!)は、アフガン侵攻とイラク戦争の時代の大統領である。父子して戦争ばっかだなという印象。

パパ・ブッシュを題材にしておきながら、ここでパパ・ブッシュの登場はおしまい。ご冥福をお祈りします。

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 子供の頃、僕の世界は2色で塗り分けられていた

さて、その小学生時代を振り返ってみると、湾岸戦争当時の記憶は、わりとはっきりしている。

正義のアメリカと多国籍軍 VS 悪のイラクとフセイン。

以上。

これが、小学生の僕の中の世界観の全てだった。テレビではほぼそのテンションで湾岸戦争ネタが放送されていたし、この構図を微塵も疑うことはなかった。いわゆる勧善懲悪というやつだ。

僕自身が大好きだったヒーローもの(当時はジェットマン)や漫画(ドラゴンボール全盛期)も勧善懲悪がメインで、世界を色分けするとしたら、たった2色あれば足りていた。正義の国と悪の国。ただそれだけだった。

そしてなんと、当時の僕にとって、過去に戦争をやらかした日本は悪側に陳列されていた。

 

知識もなく、またアホでもあった(今でもだけど)僕は、もう少し成長して大学生、その後社会人になっても、まだこのパラダイムを引きずっていた。

大学3年生の時に9.11、社会人1年目でイラク戦争が起きた。言わずもがな、正義のアメリカ対、悪のアルカイダ、悪のビン・ラディン、悪のイラク、悪のフセインが僕の世界観だった。

当時はメディアに偏向性があるなどとはつゆほども思わず、新聞もテレビも嘘をつかず真実だけを報道しているものだと信じ込んでいた。世界を表現するには、まだ2色で足りていた。

今思えば、全盛期のSEALDsよりもお花畑な脳みそをしていたと思う。さすがに酒を酌み交わせば戦争が無くなるとは思っていなかったが・・・。

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 世界はクレヨンじゃ塗り分けられないことに気づく

あれ?と思い始めたのは、もうしばらく経ってからだった。

「デキるビジネスパーソンは歴史を学んでいる」とかなんとかビジネス書に書いてあるのを見て、そーかー!と単純至極の細胞が反応し、歴史関係の書を片っ端から読み始めた頃、僕の世界観は少しずつ変わり始めた。2つのことに気づいた。

まず、世界は2色などではなかった。正義と悪があるのではなく、日本とアメリカとイラクとクウェートとアフガニスタンは全部別の色で塗り分けるべき国だった。「アフリカ」といっても54カ国あり、北と南では全然違うし、北の中でもエジプトとモロッコではまた全然違う国であることがわかった。

 

また、どう見ても世界の正義を代表していると思っていたアメリカが、どう考えても正義の所業じゃないことをいろんなところでやらかしていることに気づいた。

日本のアホな軍部が戦争をおっぱじめたと教育されてきたのに、どうやらアメリカが日本を戦争せざるを得ない状況に追い込んだであろう可能性が極めて高いことが分かった。原爆は悪の日本を倒すために落とされたのではなく、戦後の世界の覇権を明確にするためのプレゼンテーションの一種としての意味合いも持っていた。

また世界に目を向けても、正義の味方のアメリカを支えていたはずの正義のキリスト教が、どうやら悪のイスラム教の何倍何十倍もの人を世界中で殺しまくってきたことも分かった。アフリカの国境が不自然なほどまっすぐなのは、主にキリスト教を信じる欧米諸国の都合である。世界の歴史を振り返れば、イスラム教の方がよっぽどおとなしい。

正義は悪を見つけて倒すのが仕事なはずなのに、資源がない国、アメリカに資することが今までも今後もない国に対しては、非常に冷淡であることが分かった。ロシアがクリミアを併合しても、中国で新疆ウイグルの人たちが100万人拘束されていても、知らんぷりしているのは、「大人の都合」があるからだということも分かった。

 

知れば知るほど、勉強すればするほど、正義と悪、勧善懲悪というのはこの世にはなく、いわゆる「多様な見方」が必要なことが分かった。世界を塗りわけるのにはクレヨンで常備されている色だけでは足りず、そして色を一つ追加するのにもコストがかかる。

平たく言えば、「多様な見方」をできるようになるには、時間とカネというコストがかかった。今も十分それが出来ているとはとても言い難いけれど、昔よりは出来るようになっている。

それは、僕が時間とカネをかけて多くを学んできたからだ。まだまだ足りないけれど、今日もまた一つ学んだことがあったのでよしとする。

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 1つの見方しか出来ない人たち

子供の頃の僕は、1つの見方しかできなかった。それは、僕が知識も経験も持たないただの小学生だったからだ。親は正義であり、先生は正義であり、いじめっこは悪であった。いじめっこの家では親同士の関係に問題があり、彼も被害者なのかも・・・?という思考は一切なかった。

それなり以上に時間とカネというコストを払って教育を受けてきた、また自分に対して教育を施してきた今では、当時と比べて色々な見方、考え方ができるようになったと思う。バカな親、クズな先生、仕方なくいじめに走る子たちがいるということも、分かるようになってきた。

僕の中ではもはやアメリカは正義の色の国ではなくなっているし、日本もイラクも悪の色の国ではない。真実は常に玉虫色なのだということが、ようやく分かってきた。

 

世の中には、1つの見方しか出来ない人たちがいる。ある人間がいつも1つの見方しか出来ないということもあれば、シチュエーションや分野に応じて1つの見方しか出来ない状況に陥るということもある。

例えば昨今の徴用工問題で、韓国嫌いになった人は多いと思う。中国漁船が海上自衛隊と一戦交えたときは、中国嫌いになった人も多かったことだろう。僕も少なからぬ程度にそっち側に傾いたが、他方でキムチやサムギョプサルは大好きだし、中華料理はもっとも好きな料理の一つである。

原発と言えばひたすら反対する人や、安倍政治は大嫌いという人もいる。そういう人は原発は害しかなくてメリットは皆無だと考えており、安倍さんがやることは何でもかんでもダメなことだと思っている。

 

これらの見方が正しいかどうか、適切かどうかというのは置いておいて、一つ言えることがある。それは、

一意的なパラダイムを与える/得るのはローコスト

で済むという点。1つの見方だけを与えたい、得たい場合には、大して時間もカネもかからない。トランプはこれを駆使してアメリカを席巻して大統領になったと僕は考えており、玉虫色の真実を注意深く観察しようとした人たちの勢いを凌駕した。

中韓の政府が困った時に日本バッシングをしてくるのもこれで、自分たちは玉虫色の日中関係、日韓関係を理解しているはずなのに、国民に対してはコントロールしやすいよう、敢えて扇動的になる。

 

日々起きていることや世界を「多様な見方で」眺めようとすれば、それは必然的に多くの時間とカネを必要とする。つまりコストがかかる。玉虫色の真実を玉虫色のまま理解しようとすれば、分かりやすくはない事象を飲み込むのにストレスもかかるし、効率も落ちる。

しかしそれこそが教育の務めであり、「教育レベルが高い」学校や国というのは、こういうことを資源を惜しまず推進できるところを指すのではないだろうかと思う。その点で言えば、日本も悪くはないが、まだまだだなと思わされることは多い。

自分が生きている間に、それを少しは変えることができるだろうか、とちょっと考えたりもする。あ、将来学校作りますが、先生は全員社会人で一線級の人のみを採用しようと思ってます。その時に教壇に立ってくれる人を募集中。

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。
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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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