ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

ある分野における競争力は、能力の優劣同様かそれ以上に、向き不向きでかなり決まる、という話 #1424

time 2018/12/06


 

生命保険業界に携わって12年。幾多の同僚を見送ってきたけれど、残念ながらまた1人、同僚が退職することになった。これで業界に関わり始めてから、同じ釜の飯を食った人を100人近く見送ってきた計算になるだろうか。

25歳で生保業界に飛び込んだ時には、夢が果てしなく広がる業界であることを期待して足を踏み入れた。それは決して間違いではなかったし、顧客の人生に確かな影響を与えたと信じられる仕事をしつつ、一方で報酬面でも有形無形に相応に報われる世界であった。

 

ただ、俗に「2年で9割がいなくなる業界」と称されるフルコミッションの世界は甘くはなく、絶対に成功すると約束して散っていった同期は、数日で1人いなくなり、3ヶ月でまた1人いなくなり、研修期間の2年が経過する頃には、半分がいなくなっていた。

10年が経って僕が前職を去る頃には、20人以上いた同期がほんの数人に減っていた。僕は一社専属から複数業者を扱う保険代理店への転職という形をとったため、生保の仕事自体は今後も続けていくことになっているわけだけど、去っていった人たちのほとんどは、保険自体から足を洗っていった。

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ここで、一つ疑問が残る。

僕を含めて、生き残った人たちは果たして優秀であり、辞めていった人たちはそうではなかったのか?という疑問である。数は少ないが、中には数億の年収を稼ぐ人間もおり、一方で年収100万程度で低空飛行している人も同じ仕事をしているのがこの業界。

優秀か優秀じゃないか、という話は、成果が報酬で分かりやすく提示されてしまう業界ゆえに、どうしても出てくる。そして、退職する人間のほぼ100%は、成果が振るわずにこの業界を去っていく。

 

結論から言うと、生保業界における競争力の多寡に影響を与えるのは、

優劣もあるが、向き不向きの方がもしかしたら大きい

と僕は思っている。優秀か優秀じゃないかのパラメータももちろんがあるが、じゃんけんにおいてグーがパーに絶対に勝てないように、どうしても合っていない、向いていないという人が一定数いる。というか、ほとんどの人はこの仕事に向いてない。

逆に言えば、生き残っている人は優秀かそうじゃないかと言えば、外見上は優秀なのかもしれないけれど、それ以上にこの仕事に適した能力を持っていた、と言う方がはるかに正しい。

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いくつかの例を挙げたい。

今まで辞めていった人間のうちの相当数は、「生保業での成果が残せなかった」ということを除いての人格などの諸要素は、むしろそれ以外の人間よりも魅力的だったことも多かった。

友人たちから「あいつのおかげで人生が変わった」としょっちゅう言われる人もいたし、単純にこういう人間と友人でいたいなという人も多かった。

しかし彼らはこの仕事特有のいくつかのエッセンスにおいて致命的に向いておらず、それゆえに業界を去る決断をせねばならなかった。たとえばそれはテレアポであり、また起きていない何かに想像を巡らせることだったり、そもそも固定給がないという不安の中で生きねばならない仕事の形態だったり。

単純に向いてない、というその事実だけで、「出来ない人」というレッテルを貼られてしまいかねない組織形態にも、問題はあったと思うが、そもそもそういう世界であることを承知で入ってきたはずなので、文句を言う先もなかった。

 

一方、業界的には素晴らしい業績を残していても、百万歩譲ってそれはおかしいだろうと思わざるを得ない人もたくさんいた。

たとえば、特に車好きでもない客先にポルシェやフェラーリで行ってしまうような人がいたし、どう考えても顧客のカネをグルグル回してるようにしか見えない(しかも損させてる)所業をしていても、「客が満足してるからいいんだよ」と心の底から信じてるような人もいた。

赤ちゃんがいる家に香水プンプンでいく人も(アレルギーあったらどうすんだ)、明らかに間違った商品を顧客の無知を良いことに、しかし神レベルの水準で売りまくる人もいた。

性格的には全く問題はないが、しゃべるのがとにかく下手で何を言ってるのかほとんどわからない。しかし保険の話をしているときだけはなぜか顧客と意思疎通ができる、という稀有な人もいた。

彼らはこの業界にジャストフィットしているので、業界では崇拝されているが、保険という仕事を取ったら何も残らないだろうなと思うことも多々ある。

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僕たちの業界でもそうなのだから、もしかして他の業界でもそうなのではないだろうか、と最近は思う。

青い鳥はどこにもいないし、身近なフィールドで幸せを感じられるように、一定以上の努力すべきだとは今でも思う。しかし、自分が青い鳥になり得るフィールドと、どう頑張ってもなれないフィールドはやはり存在し、僕にとってはそれが全く興味を持てなかったIT業界(一応IT業界出身なのです)であったし、去っていった同期たちにとってはそれが生保業界だったということなのだろう。

 

成果だけを見ればどうしても人を優劣で判断したくなるし、自分の中ではもし自分が劣に当てはまるなら優を目指すべきではある。がしかし、もう一方の思考としては、向き不向き、相性のようなものも頭に入れておかないと、

永久に勝てないパーに勝つために、

報われない努力を延々と続ける健気なグー

になってしまいかねない。実際、そういう人は世の中にゴマンといる。そして、もし向いていないのであれば、「自分は出来ない」と自己概念を下げ続ける行為自体が、実は時間の無駄であると思われれる。

 

時間は不可逆的であり、チャレンジは何度もは許されるけど、何万回もは許されない。30代後半になって色々考えることが多くなったので、ちょっとセンチメンタルジャーニーな内容になった。

ライザップで2kg太ったのは、しょうがないというのが今日言いたかったことです。

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。