「言われたことをまずはやってみる」できない人は、世の中に思ってるよりずっと多い。
ホリエモンがよく「鮨屋の修行が10年必要なのは無駄だから、鮨職人アカデミーに3ヶ月だけ通って基礎を身につけたら海外で開店すれば儲かるじゃない」なんてことを言ってたりするけれど、そういうビジネス感覚、マーケット感覚を持ってる人なら、とっくにそういう環境にいるはず。
以下は、そういうことができない、僕のような所謂「凡才」に向けてのメッセージだと思ってもらいたい。
自分の実力がある水準に達していないときに、自分の都合や自分の考え方を前面に出して意思決定することが、いかに意味のないことか、非生産的なことかを理解するには、ドラクエを参考にすると良い。
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王様はいつも理不尽
ドラクエの冒険初期においては、「俺、勇者なんだけど、これって世界平和につながるのかな?」と思うような依頼をたくさん受ける。
どう考えても世界平和につながらず、知らんがな、と思うような依頼も多い。「モンスターを倒してくれ」とかなら分かるけど、なんやそれと言いたくなる依頼。

 
自分が欲しいものを取り戻せと言ってくる王様もいる。

 
会った瞬間に無茶振りしてくるアホな王様もいる。

 
だんだん信頼を得てくると、なんかもらえる気がしてくる。

 
期待に答えてパフォーマンスを出し続けていると、見返りがくることもある。

 
いろんな依頼があるわけだけれど、基本的には
小さな仕事を受ける→期待に答える→前回より少し大きな仕事を受ける
というサイクルは変わらない。これを繰り返すことで、主人公のパーティ(一味)はだんだん強くなっていき、いずれ魔王を倒すほどの力を手に入れて、最終的に世界の平和につながっていく。
いかにこのサイクルをぐるぐる回せるかが勝負である。
 
当然、「わしを楽しませてみよ」といった小さな依頼に対して、それ意味ないやんということで「ノー」をつきつけたら、そこで話は終わる。冒険終了。レベル5ぐらいでドラクエおしまい。超つまんない。
だから、冒険初期の鉄則は、何を依頼されても
「はい」か「イエス」か「喜んで」
と答えるのが原理原則。使えるコマンドは3つだけ。これが勇者としての正しい姿である。
 
これは、王様の立場からしてみれば理解できる話である。
王様のもとには、「自称勇者」がたくさん日参してくる。中には本物が紛れているかもしれないが、基本的には玉石混交で誰が信用に値するかが全くわからない。だから、時には無茶振りに見える仕事を降って、忠誠心や実力を試すのである。
そもそも、レベルが5や10の勇者パーティが来ても、王様が「魔王を倒して」なんて言うはずがない。レベルの違いは明らかであり、魔王の駆除を依頼したとしてもそのために拠出した船や活動資金が無駄に終わるのは目に見えている。
依頼するなら、レベルが60や70の一線級の勇者のパーティに依頼したい。それが王様の心情ではなかろうか。色白で二の腕も細く、装備もお鍋のふたやひのきの棒で、こしらえた傷も全くないようなパーティに何を依頼するのだろう?
せいぜい、「わしを楽しませてみよ」レベルじゃないだろうか。
 
確かに究極的に目指すのは魔王の討伐であり、世界の平和なのかもしれない。そして、自分は勇者だという矜持もあるのかもしれない。
しかし、その大仕事の資格を得るまでには膨大な経験値が必要なのであり、ほとんどの勇者パーティはその条件を満たしていない。
ならば、まずやるべきは「はい」か「イエス」か「喜んで」を駆使してあらゆる経験を積み、敵を倒し、魔法を覚え、レベルを上げることである。王様から、「ちょっと魔王と戦ってみない?」と依頼をされる資格を手に入れることである。
仕事を選んでいる勇者にろくなヤツはいない、ということを、ドラクエは暗に教えてくれる。
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レベルが上がったら、仕事はちゃんと選べ
「はい」か「イエス」か「喜んで」を、依頼されたと同時に発する義務があるのは、冒険初期から中期にかけてである。レベルが低ければ低いほど、脊髄反射的にこの3語を繰り出して、是が非でも経験値を蓄えねばならない。
しかし、レベルが60や70に達したら、もはや勇者としての仕事をすべきである。それは、辺境の地の洞窟のモンスターを倒すことではないし、どこぞの村長の娘のために薬草を取ってくることでもないし、ダーマの神殿に行って遊び人に転職することでもない。
魔王を倒すこと、これが勇者の仕事である。それ以外は、全て断らなければならない。
 
もう勇者としての能力知力腕力チーム力は十二分に備わっているのであり、力を蓄える時期ではなく、それを発揮して世の中のために尽くす時期にさしかかっている。そんなときに、それ以外の仕事をすべきではない。
もしレベルが70になってるのに相変わらず魔王軍の大本営に飛び込まずに地方でモンスター退治をしてるとしたら、それは、ただモテたいだけである可能性が高い。
これは、高校で甲子園や国立にまでたどり着いたヤツが、大学でサークル活動をするのに似ている。勇者ではなく、王様に匹敵する扱いを受ける。モテるのは最大級の喜びなようだ。
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自分は今、勇者のレベルにいるのか?
ある道での栄達を志すならば、心に留めておかねばならないのは、
自分は果たして勇者を名乗るレベルに現在いるのか?
ということ。
今現在、メラゾーマ、ベギラゴン、イオナズン、ベホマズン、ギガデインを全部使えて、装備も勇者シリーズを全部揃えているなら、仕事を選べば良いし、我流を突き詰めればよい。
すでにそれなり以上の報酬を受け取っているだろうし、それなり以上の仕事ができているはずだ。
 
しかし、そうではない、つまり、ホイミやメラがようやく使えるようになった程度で、「地方の洞窟のモンスター?いやめんどくさいです。」、「王様を笑わせるのは遊び人に依頼してください。」と仕事を選ぶのは、愚の骨頂。
そんなヤツに、二度と誰も頼みごとはしない。王様も暇ではない。依頼を受けてくれる他の勇者候補にするだけである。一度垂らした糸を断ったのだから、その糸が再び目の前に現れることはない。チャンスの神様は、孫正義より頭髪が少ない。
 
冒険初期に言われたことをそのままやる、返事を即座にすることの重要性については、黒船カンパニーの中村文昭さんの動画が、ここ10年ぐらいでは一番わかりやすい。見るがよろし。
そこの「自分のやり方」、「自分の考え方」、「オリジナリティ」、「納得できるかどうかが大事」原理主義者の弱者諸君、そんなんじゃ世界どころか自分の生まれた町も救えないよ。


 
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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。
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