大してスゴくもない(僕みたいな)普通の人が、他者からの信頼を得る方法はそんなに多くないわけですが、とある一つの方法について筆をとって解説したいと思いまふ。
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「アイシールド21」の注目選手
漫画が大好きな僕が大好きな漫画の一つに、
「アイシールド21」
という作品がある。
 
アメリカンフットボールを題材にした、当時としては唯一の漫画で、日大のパワハラ事件で今ほどアメフトが注目されていない少年時代に、それでもアメフトに対する興味を強烈なまでに喚起してくれた作品だった。
神速で走るランニングバックや、ミサイルのようなパスを通すクォーターバック、巨人が集うオフェンスなど、それぞれのキャラクターが魅力的で、弱者がのし上がっていく様を描いているという意味では、今でいうところの「DAYS」が印象としては近い作品になるかもしれない。
 
その中に、「鉄馬くん」という名のプレーヤーがいた。当時はあまり興味のないキャラクターだった。
というのも、その他のプレーヤーみたいに神速で走れるわけでもなく、とんでもないジャンプ力を持っているわけでもなく、顔やプレーが派手なわけでもなく、怪力を持っているわけでもない。そんな「一番」を持たないキャラだったからだ。
ただ、大人になって彼のような人間はかなり貴重だなと思うようになった。その理由は、鉄馬くんが「習性が読める」プレーヤーであったことに起因する。「習性が読める」というのはどういうことかを少し解説したい。
 
アメフトにおいては、数十のプレーが事前に約束されており、そのコードに従って各々が動きを作っていく。Aプランであれば、数秒後にB地点にいるべし、Cプランであれば、パスコースはD経路をとるべし、と。
ただし、それは相手が誰もいないときならこなすことができても、コンタクトスポーツであるからにはすぐに条件が変わってしまう。B地点に行きたくても、相手に邪魔されていけないこともある。または激しいプレッシャーで、知らず知らずんうちに目的のコースがズラされてしまうこともある。
パスする側からも、混戦のなかでパス相手と考えているプレーヤーがどこにいるのか、見失ってしまうこともある。いちいち目視してパスするほどの余裕がない場合も多く、約束の場所に受取手がいるはずと信じて、パスを放るしかない。
 
鉄馬くんは、その約束された場所に必ずいることを最大の特徴とするプレーヤーだった。相手がブロックしてこようが、他人のプレーが乱れようが一切関係なく、事前に打ち合わせた場所に、しかるべきタイミングで必ずそこにいる。
これがパスを投げるクォーターバックからすると、とてつもなくありがたい存在であるらしい。ストーリー中でも、クォーターバックの選手は鉄馬くんに全幅の信頼を置いていた。一番の能力がなくとも、「こいつならこのタイミングでここにいるはず」と信じることができ、実際その通りでいてくれるだけで、チームとしてはめちゃくちゃ助かる。
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「習性が読める」は信用につながる
子どものときには大してその価値が分からなかったけれど、大人となった今では鉄馬くんのごとくこういった「習性が読める」という特徴は、声を大にして言いたいぐらいの価値を持っている。
貨幣経済から信用経済に移行しつつある現在、カネの多寡も大事ではあるけれど、信用の多寡の方が遙に重要になりつつある。1億円は使えばなくなるが、ツイッターで100万人のフォロワーがいれば、1億円はたぶん何度でも生み出せる。
経済の評価基準が代わりつつある時代に、僕たちは生きていると言える。まだカネのパワーに信用が追いついているとは言い難いけれど、あと10年以内には下手をすると逆転しているかもしれない。
 
ただし!そういった。信用経済において、一定以上の信用パワーを持った人は、今のところは、貨幣経済において貨幣パワーを持った人と、それなり以上に重なる。
LINEからZOZOに移った田端信太郎氏やはぁちゅう氏など、ビジネスが上手い強者が、同時に多くの信用をえているイメージ。まぁイケダハヤトのように、世の中を攻撃しまくって敵を作ることで稼ぐ方法もあるみたいではあるが・・。
こういった貨幣経済における実績をベースとした信用経済への移行は、ビジネス強者であれば簡単に実践できるが、僕をはじめとした普通の人々にとっては、なかなかそうはいかない。
 
そこで、鉄馬方式が思い起こされる。「習性が読める」という例のアレである。
これが適切に活用できれば、ビジネス強者じゃなくとも、唸らんばかりのお金がなくても、とんでもない人脈がなくても、一定以上の信用を創ることは可能である。
 
例えば、とある僕の師匠は毎日ブログを書いて、もう4000日を超える。だからみんな、「ああ、あの人は今日もブログをアップするだろうな」と思っている。そして実際にその通りになる。
師匠のすごいところは、それが仮に「親が死んだ日」であっても実行されるところだ。(実際のご両親はご健在。あくまで比喩ね、比喩。)たとえば14時間にも渡るレースの日でも予約投稿を駆使するなどしてきちんとブログは更新されているし、39度の熱が出たような日にも、ちゃんと新しいエントリが追加されている。
師匠のご両親に話を伺ったことがあるが、「ブログが更新されなくなったら死んだんだなと思うようにしてます。」となかなかに激しいことをおっしゃっていた。それぐらい、「ブログを毎日更新する」という習性が周りに知れ渡っており、それが信用となっている。
 
とあるトライアスロンチームでは、あるメンバーが毎週必ず火曜の朝7時から皇居を走っているという。
トライアスロンの厄介なところは、3種目もあるがゆえに、なかなか練習時間が取れないところだ。または何からはじめて良いかも、最初のうちはあまり分からない。
そんな感じの初心者の人がいたとして、「毎週火曜朝7時に皇居を走っているメンバーがいる」ということが分かっている状況は、とても心強い。じゃあ1回参加してみようかな、となる。
初心者だからと直接の問い合わせに逡巡したとしても、「あの人なら火曜7時に皇居にいるはず。約束しちゃうときついけど、運良く起きれたら行こう。」と思えたならば、参加のハードルは俄然低くなる。
上記いずれの例も、「習性が読める」ことが信用になっている事例である。2人とも特別な能力を持った人ではないし、特別な実績を持つ人でもない。それでも、多くの人が彼らを信用している。それは、彼らの「習性が読める」からである。
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というわけで土日早朝皇居ランのお知らせ
僕自身、出来たり出来なかったりはしているけれど、今チャレンジしているのは、繰り返し告知してたアレである。そう、
土日は朝6時から皇居ラン@事業主、経営者限定
である。
 
元々は心友であり、デブ友でもある「熊」を屠る見送るために企画したのであるけれど、やってみると熊がいようがいまいが、結果として超良い習慣であることが発見できた。
朝6時に走り始めることで、自己概念が強烈に上がる。
朝6時に集まれる仲間は、例外なく意識が高い。
朝6時に起きるために、特に金曜はそんなに遊べない。不必要な遊びから距離を置ける。
朝7時半にはトレーニングが終わるため、土日が超効率良く使える。家族にも迷惑をかけない。
がっつりトレーニングしたら、東京駅の寿司屋でマグロ朝定食をこれまたがっつり補給。幸せ。
 
こんな感じで欠点が一つもない土日早朝ランであるが、一つだけ懸念点があるとするならば、
企画者自らが寝坊する
というリスクである。これは実際何度かやらかしてしまい、メンバーには申し訳ないことをした。今日のエントリ風に言うならば、「習性がまだまだ読めない」状態となってしまっている。すなわち、そこに信用はまだない。
今後に関しては、主催者の寝坊リスクつきで、それでもよほどのことがなければ決行するという体制でやってみたいと思っている。これからマラソンシーズンなので自分を戒めて鍛える意味でも必要だし、朝6時から自らに調練を課そうというクレイジーな仲間探しのツールとしても、人生に欠かせないイベントとなりつつある。
 
別に毎日ブログを書こうが、特定の時間に皇居にいようが、習性自体はなんでも良いと思う。ただ言いたかったのは、自らの習性を周知することによって、ただそれだけで信用を創ることは可能なんですよという話。
ちなみに、知人で「あいつがインフルエンザになって治ったと言い張ってるときは、インフルエンザになったのはホントで、治ったというのはほぼ間違いなく嘘だ。出社してきたら気をつけろ。」と常に疑われている人間がいる。
彼の場合は、緊急時のそういう習性が読める状態になってしまっているということであり、プラスだけではなくマイナスにも寄与する可能性は十二分にあるので注意されたし。
本日ご紹介したのはこちら。かなり面白いです。

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。
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