ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

娘の言語のはなし

time 2014/01/16


娘の成長は生まれてからずっと楽しみにしてるのですが、4歳になった最近の言語能力の伸びがあまりにスゴイので、ちょっと驚いています。二次関数のように、時間の経過に二乗するスピードで言葉を覚えていくので、こちらが戸惑うぐらいです。子供ってほんとに天才だと思いますし、同時に、ほんとに言葉って不思議だなぁと思います。
 
例えば、『パパ』であればパパを指して『これがパパだよ、分かる?パパね、パパ』と100回ぐらい教えれば、なんとなく言葉の分からない子供でも理解できそうです。そうして子供は『パパ』がなんたるかを覚えていきます。そしてそれは『ママ』や『りんご』という目に見える固有名詞全般に言えることです。
 
大半の名詞はそれでなんとかなりますし、今度は知ったことばをフックとして次の言葉、次の言葉へとジャンプして習得していくことができます。
 
ところが、この前娘と話しているときに苦戦したのが、『ヒント』という単語です。『問いの答えを探す際に橋頭堡となる事象や名称』などと説明するわけにもいかないし、かといって『ヒント』以外の言い方が見つからないし、ほとほと困ってしまいました。てことで、『ヒントってのはね、ヒントのことだよ。ほらよくヒントっていうでしょ?』という、とても頭の悪そうな回答をしてしまいました。形あるものの名詞でもなく、形容詞でもない、どうやって説明していいか分からない言葉は、どうやって教えたらいいのだろうと初めて悩みました。
 
 

◆軽い実験をしてみた

『ねぇ~パパ~そろそろおきようよ~』と休日にぐうたらしているときに娘に言われました。『ん?そろそろ?』と僕ははっとしました。そろそろなんて言葉、いつ教えたっけな。使い方完璧やないか。そしてふと思いつきました。
 
『そろそろ』を『かぽかぽ』に換えたらどうなるだろう?
・・・面白いからやってみることにしました。
 
 
『ほらほら、かぽかぽ起きなさいってばかぽかぽ』
 
『パパ、かぽかぽ会社行っちゃうよ、いいの?』
 
『朝ごはん、かぽかぽ食べないと幼稚園遅刻しちゃうよ?』
 
 
『そろそろ』も親が使うのを聞いて用法用量を覚えたのでしょうから、『かぽかぽ』も何度も何度も使えばそのうち採用してくれるはずです。嫁はため息を横でついていましたが、僕はしばし根気よく続けていこうと思います。ちなみに『そろそろ』をもう使える娘は、
 

『ぎゃははは、かぽかぽだってぇ、パパおかしいよ~!』

と馬鹿にしてきます。
 
 
 

◆意味が分からないものを反復すると、意味が分かるようになる

子供の言語習得は、結局のところ反復の賜物です。僕たち大人は知らない言葉に出会ったときに、知っている言葉を組み合わせてそれを理解するわけですが、4歳児にはそんなことできません。知らない言葉を理解するのに、知っている言葉を組み合わせようとしてもそのレパートリーがないからです。娘には『うんち』を『大』や『排泄物』と言うことも、『おなら』を『屁』や『放屁』とハイソに言い換えることもできません。
 
が、結局娘は『ヒント』も『そろそろ』も、そして恐らくはしばらく後には『かぽかぽ』も、習得することになります。繰り返し使う場面を披露したからです。意味が分からないにも関わらずそれを浴びせ続けたことによって、ある瞬間から、娘はそれを理解したのです。
 
これは大人にも言えることであって、例えばゴルフのスイングにおいて、超初心者のときに教えられるフォームというのは、とかく窮屈で非効率に思えるものです。脇を閉めるより開ける方が楽だし、肩ごしにボールを見るよりは身体を開いてボールを見た方が見やすいからです。
 
けれども、しばらくそんな『正しい』フォームで練習していると、いつしかそれが最も効率的で合理的なフォームなのだと、身体が理解するようになります。反復が実力となった瞬間がそれです。
 
意外と見過ごしがちなことに、事前に意味が分かるものだけが僕たちの人生を豊かにしてくれるのではありません。なんとなく良さそうだけど現段階ではよく分からないもの、じっと見ているだけでは意味不明なものというのもたくさんあります。たくさんありますが、そういうものに限って、人生の可能性を一気に広げてくれるものであったりするわけです。
 
古典の素読などもそうですが、日本語以上に意味がわかりません。しかし、それでも素読を反復していると、いつしか人はその意味するところを知ると言われています。子供と同じで、当初意味がわからなくても、反復することでその噛み砕き方をだんだんと覚えていくのです。
 
 

◆反復してみると大体分かるし大体好きになる

そういえば、僕は納豆がキライだったのですが、一時期あまりに納豆が食卓に並ぶことがあり、仕方なく食べていたらある時期から美味しくいただけるようになりました。ビールを美味しいと思う子供はあまりいないと思いますが、大人になって何度か飲み会を経験しているうちに好きになる、そういう経験を持っている人は少なくないでしょう。そういえば僕はAKBのこじはるをうっかり録画した番組で何度も見て、すごく好きになってしまいました。
 
自分には『それ』が必要だ、ぜひ将来のために習得してみたいと思う、でも今はよくわからないし苦手だ、そんなモノやコトって、人それぞれですが色々あると思います。僕にとってはマラソンがそれで、そもそも走るのがキライでした。サッカーやテニスで走るのはOKなのですが、ただ走るのは頭が狂っているとしてか思えませんでした。
 
しかし今の僕は走っています。月間にして100kmから200kmぐらい。アホですね、あれだけキライだったのに。当初は仲間にノセられて仕方なく走っていたのですが、なんとなくだんだん走るのが好きになってきたことを最近感じています。きっと、反復したからだと思います。
 
逆にいえば、今好きじゃない、分からないことの多くは、大した回数反復したことがないことばかりなはずです。反復しないから分からず、反復しないから好きにならないのです。非常にカンタンな話なのです。
 
 
 
娘に『かぽかぽ』いうのも、あと数日『そろそろ』の代わりにおしえてみて、見事スイッチしたら皆さんに報告したいと思います。嫁から怒られそうですが。
 
 
世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただけたことを感謝します。
 
引かぬ媚びぬ省みぬ!
 
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家族とか教育とかの話

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。