今日は今から区議会議員選・区長選の投票に行ってきますが、皆さまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか?

北区では、近年稀に見るほどの注目度で老若対決(84歳対35歳)が展開されており、挑戦者となった音喜多駿さんの奮闘が期待されます。子育て世代の代表だし、都議会のブラックボックスをオープンにした人だし、ぜひ歴史的大逆転をカマしてもらいたい。区長になったら古巣のルイ・ヴィトンのカバンが安くなったりするかもしれません。がんばれ!

 

上記エントリで散々、「リーダーは若者に!」と煽ったわけですが、さて僕の住む江東区はというと、区長選はこんな感じです。

 

 

現職のやまざき孝明氏:75歳

吉田としお氏:71歳

えんどう洋平氏:39歳

おじいさま2人に、若者1人。これはもう内容はどうあれ、エントリに書いたポリシーに従って、えんどう氏で決まりかな?

・・・と思ってよく見てみたら・・・。

 

 

急に不安が!!!

なんやこのエクセレント江東区って!

なんやこのアニメキャラは!

なんや「天下布武」じゃなくて「天下布笑」という微妙なアピール!

ああ、余計なことせずに、子育て世代や若者の視点で江東区の未来を描いてくれたら、75歳で入院を繰り返しているおじいさまよりも、共産党職の強いおじいさまよりも、迷わず投票して差し上げるのに・・・。えんどう氏は社労士みたいだし、その緻密な仕事のスタイルのまんま、等身大で出てきてくれたらよかったのに。。。

・・・というわけで、「何も言えねぇ・・・」となってしまったわけです。ちょっと調べたぐらいではえんどう洋平氏の思考を辿れるブログなどの情報発信メディアは出てこず、北区の音喜多さんの存在を羨ましくも感じるわけですが、ともあれ、これから投票にいってきます。

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今回の統一地方選、自分の年齢が上がったせいか、いつもよりも注目度が高いわけですが、一段抽象度を上げてみると、意思決定とは何かについてよくよく考えさせられる機会だなと思っています。

意思決定とは、文字通り何かを決める作業を指すわけですが、これがまた単純極まりないにも関わらず難しい。 Aを選ぶか、Bを選ぶか。ただ単にこれだけなのですが、企業で一番お金をたくさんもらう人(=CEO)の唯一にして最大の仕事が意思決定であるのを見れば分かる通り、これほど趣深いものはありません。

人間にとってcomfortableな意思決定というのはどういう場合か?を考えてみると、2つのパターンがあるように思います。1つは、AかBかを選ぶ際に、Aが明らかに優れており、Bが明らかにAに対して劣っていることが明白な場合です。これはGoogleが開発したAIや、修羅場をくぐり抜け続けた人生の達人ならずとも、誰もが答えを出すことができるでしょう。Aを選んでおしまいです。

もう一つは、AもBもどちらも優れた選択肢である場合。甲乙つけがたく、悩むこともあるかもしれませんが、どちらを選んだとて優れた選択肢であることには変わりがないわけですから、まぁどっちでもええんちゃう?と最後はダーツででも決めれば良いでしょう。

思い起こせば、ドラクエ5でRPG史上初めて「嫁を選べる」という状況に出くわし、身悶えしたのは小6の頃でした。金持ちで呪文が強く、しかし少しおとなしいフローラ。幼馴染でやんちゃで可愛く、何より僕が大好きなギャル然としていたビアンカ。どちらを選んでも結局は世界を平和にできることが分かっていたため、これもまた身悶えしつつもcomfortableな意思決定だったと言えるでしょう。

(細かい話をすると、ビアンカはルックス重視のためか、最強の魔法が使えず、フローラの方が冒険する上でずっと有用なパートナーになる、という設定でした。これは若い頃にルックスだけで勝負してる女性を娶ると、あとでそれなりに苦労するということを当時のエニックス社が子供たちに教えたかったがための設定なのかもしれません。深い。)

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一方困るのが、Aの選択肢もBも選択肢もイマイチな場合もしくはどちらを選んでも明確なデメリットが生ずる場合。実際の人生、そして仕事で出会うのも、こちらのパターンの方がもしかしたら多いのかもしれません。

有名な事例で言えば、「うんこ味のカレーと、カレー味のうんこ、食べるならどっちがいい?」というのがあります。冷静に考えれば前者がはるかにマシであることに気づくわけですが、にしてもどちらの選択肢もイマイチ過ぎて、誰も幸せになりません。ちなみにAV男優のしみけんさんは、実際のうんこを食して病院に運ばれたことがある傑物です。

またヤクザ漫画「白龍」を読んでいると、ヤクザに監禁された人が「おい、東京湾に沈めてカニに喰われるか、ドラム缶詰めにされるか、どっちか好きな方選べ」と言われるような場面がよく出てきます。悩んでも永久に答えが出ない質問に、今すぐ答えを求めてくるのがヤクザ。彼らは意思決定のプロなのでしょうか。

 

このように、どちらの選択肢もイマイチで、かつどちらを選んでもダメージを受ける。こんな状況での意思決定は、非常にツライものがあります。これはビジネスにおいては特に顕著で、職位が上がれば上がるほどこういうツライ意思決定を求められます。

競争は日々激化しており、昔のサッカーのように、中盤ではわりとゆったりボールを持たせてもらえていた、なんてことももはやありません。どの事業領域でも熾烈な競争が待っており、その競争相手は世界中からやってきます。3年前に主力事業だったものを、今は売却対象にしている、なんてことも珍しくはありません。

「ウチの上は全然考えてない!」、「トップが現場を分かってない!」と新橋の高架下の焼き鳥屋さんで普段から文句を言っているサラリーマン諸氏は、皆さんの会社のトップが常に「うんこ味のカレーか、カレー味のうんこか」、「今すぐ死ぬか、あとで死ぬか」という究極の命題を突きつけられて日々仕事をしていると思えば、少しは彼らに対して優しくなれるのではないでしょうか?

一般のサラリーマンが意思決定をしないで保留することはある程度許されますが、トップにそれは許されません。少しサボると大量の決済書類に埋もれる毎日を過ごしています。ハゲてる上層部の人を見かけたら、「ああ、カレー選びに苦しんでハゲたのね」ぐらいの優しい眼差しで見てあげることをおすすめします。

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翻って、今回の江東区長選はこんな感じの「イマイチな意思決定」をすることになりそうです。

やはり前言撤回はせずに、エクセレント江東区の実現をしてくれる候補に入れることになりそうですがね。僕が区長選に出る際は、ファンタスティック江東区と題して立候補したいと思います。

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